プラン2025目標達成セミナーを開催
カテゴリ:物流 2022-02-14配信 |
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「ドライバーの意識付けが大切」柿野氏
兵庫県トラック協会(原岡謙一会長)は全日本トラック協会と共催で1月28日、トラック総合会館にてプラン2025目標達成セミナーを開催した。 講師には、SOMPOリスクマネジメント株式会社 自動車コンサルティンググループ 主任コンサルタントの柿野拓志氏から、資料に沿って「事業用トラックにおける事故の傾向と防止対策」をテーマに、トラック事業における総合プラン2025、飲酒運転の撲滅、事業用トラック事故の傾向、追突事故、交差点事故、事業者・管理者の対応、まとめの順で説明があった。 開催冒頭、柿野氏より開催意図について「「なかなか減ってくれない事故形態」をテーマにしています。当たり前のことと思わずに、セミナー後、会社に戻ったら再度ドライバーに対して意識付けをしていただきたい。」とあいさつした。 トラック事業における総合安全プラン2025の概要については、まず全日本トラック協会の事故削減の取り組み目標(軽貨物を含まない)として、死者数と重傷者数の合計を年間970人以下、飲酒運転ゼロを掲げている。重点削減目標は、車両台数1万台あたりの死者数と重傷者数の合計を6.5人以下だ。 具体的な取り組みは、飲酒運転撲滅、事業用トラックによる交通事故実態の把握と要因分析および事故防止対策の啓発、ICT技術等新技術の普及促進、超高齢社会を踏まえた事故の防止対策、関係者の連携による安全体質の強化の5つである。 飲酒運転の撲滅については、管理体制の強化と指導・啓発の推進の大きく2つだ。管理体制の強化とは、厳正な点呼の実施と飲酒状況の実態を把握することである。指導・啓発の推進とは、社内処分の強化と従業員等への啓発・指導だ。 事業用トラック事故の傾向については、業態別の死者数・重傷者数の比較で、事業用トラックは他の事業用自動車に比べ、死者数・重傷者数ともに多く発生している。また、事故件数の内訳では、死傷事故は追突事故が47%と約半数で、死亡・重傷事故では、交差点事故が33%、次いで追突事故が20%の結果だ。 追突事故については、死亡・重傷事故発生件数の追突事故の割合では、死亡・重傷事故のうち、追突による事故は、一般道で17%、高速道では53%と半数を占める。追突事故の人的要因では、「漫然運転」が最も多く43%、次いで「脇見運転」25%、「判断誤り」18%が続き、合わせて全体の87%にもなる。 交差点事故については、死傷事故1,000件当たりの死亡・重傷事故発生件数で、死亡・重傷事故は自動車全体と比べ、左折時は約3.8倍、右折時は約1.4倍発生しやすい結果である。交差点事故の主な要因は、安全不確認によるものだ。 事業者・管理者の対応では、適切な運行管理の実施、ドライバーへの教育、PDCAサイクルで継続的な改善、安全運転のための車両・装置の整備が必要とした。 最後のまとめで、事故防止対策をするには、事業者、ドライバー、管理者のそれぞれの対策が不可欠。具体的には、事業者は、安全運転のための環境整備、安全運転のための車両・装置の整備。管理者は、適切な運行管理、ドライバーへの教育。ドライバーは、車内環境整備、十分な健康管理、危険予知能力習得、トラックの特性を踏まえた安全運転が必要であると説明があった。 なお、セミナーの後は、グループディスカッションを行い意見交換した。
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