ヤマトと岩手北バス、路線バスを活用した「貨客混載」を開始 (2/2)
カテゴリ:物流 2015-06-06配信 |
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2.取り組みの内容
(1)後部座席を荷台スペースにした車両の開発 「都市間路線バス」と「重茂路線バス」に一定量の宅急便を積載できるように、車両後方の座席を減らして、荷台スペースを確保しました。荷台スペースには専用ボックスを搭載し、その中に宅急便を入れて輸送します。「都市間路線バス」には「ヒトものバス」と銘打ったラッピングをしました。 (2)岩手県北バスが運行する「都市間路線バス」と「重茂路線バス」で宅急便を輸送 これまで、ヤマト運輸は岩手県北上市の物流ターミナルから宮古営業所へ、大型トラックによって幹線輸送を行い、さらに宮古営業所から約18キロある重茂半島まで集配車両で輸送していました。 この取り組みでは、物流ターミナルから宮古営業所までの運行途中にある盛岡西営業所まで大型トラックで幹線輸送し、同営業所で主に重茂半島行きの宅急便を「都市間路線バス」に積み替え、宮古営業所まで輸送します。また、宮古営業所から重茂半島までを「重茂路線バス」で輸送し、岩手県北バスの重茂車庫でヤマト運輸のセールスドライバーに宅急便を受け渡します。 3.「貨客混載」によるメリット (1)バス路線の生産性向上 路線バスの空きスペースで荷物を輸送することにより、バス路線の生産性が向上し、バス路線網の維持につながります。地域住民にとっては、路線バスが安定的に利用できることで、病院やスーパーなど多様な施設へアクセスでき、生活基盤の維持・向上につながります。 (2)物流の効率化 これまで、トラックで輸送していた宅急便の一部を路線バスで輸送することにより、物流の効率化が実現します。特に、重茂半島の担当セールスドライバーは、午後の便で入る重茂半島行きの荷物を宮古営業所まで取りに戻っていましたが、今後は荷物を取りに戻る必要がなくなるため、集配効率が上がるとともに、他の地域と混載で輸送されていた重茂半島行きの荷物を仕分ける作業がなくなり、作業効率も向上することで、地域住民へのサービス向上につながります。 (3)CO2排出量の低減 トラックで運行していた区間の一部を路線バスに切り換えることによって、CO2排出量の低減につながり、環境負荷低減を実現します。 4.今後の展開について 岩手県内でヤマト運輸が展開している「まごころ宅急便」と「貨客混載」を組み合わせたサービスの開発を鋭意検討し、高齢化や過疎化が進む中山間地域等における課題解決と地域活性化に取り組んでまいります。
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