「環境と物流を考える」シンポジウム 兵庫県トラック協会 (2/3)
カテゴリ:物流 2009-11-27配信 |
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続いて、長井優兒氏(井坂運輸株式会社代表取締役社長)が、「警察庁方式運転適正検査指導者資格」収得のため、毎年運行管理者を5日間の研修に出すといった人材育成、従業員間の高いコミュニケーションを生んだデジタルタコグラフ効果等の安全性、経済性、環境保全推進の事例報告を行った。
最後に、小谷教授をコーディネーターに「地域の環境改善と物流効率化の推進を目指して」をテーマにパネルディスカッションを行った。 パネリストは、水田節男氏(国土交通省近畿運輸局自動車交通部貨物課長)、大鹿政雄氏(尼崎市環境市民局公害対策課長)、大西研氏(西宮商工会議所理事・事務局長)、本木時久氏(生活協同組合コープこうべ無店舗事業部課長)、野村めぐみ氏(金田運輸株式会社専務取締役)。 金田運送は、子供たちに排ガスを吸わせないためにと学校給食の配送に天然ガス車を使用、こども環境活動支援協会に加盟する等、社会貢献にも努めており、環境保全を行うことにより、経営改善されている。野村氏は「努力はしているが、中小企業のレベルでは限界がある」と発言。それに対して、大西氏は「物流業者、荷主企業、行政・地域団体全員で協議できる場の提供に努めたい」と商工会議所の役割を伝えた。 コープこうべは配送事業の20パーセントを委託しており、運送業者の選定基準は何かという問いに、本木氏は「コープ側から依頼する場合、事業者側から声がかる場合があります。他府県にまたがって展開している運送業者の場合、まずコープのある区域で配送を担当してもらってから、アプローチしてもらうことが良い方法です」と答えるなど、共同で対話が少ない物流業者、荷主企業、行政・地域団体がそれぞれの立場から意見交換を行った。 小谷氏は最後に「環境に配慮した経営を行うことによってプラスのスパイラルが起こります。真面目な事業者が報われるような社会作りが必要です」とパートナーシップ構築の必要性を再度強調した。 >>3ページ目へ続く
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