トヨタ自動車、高い速度域の追突までカバーする 衝突回避支援システムを開発
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トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、高い速度域*1の追突事故までカバーできる衝突回避支援型プリクラッシュセーフティシステム(以下、PCS)を開発した。
新開発したPCSはミリ波レーダーにより、追突の危険を検知した場合、まずはドライバーに警報やディスプレイ表示で通知することでブレーキを踏むように促す。ドライバーが追突の危険に気づいてブレーキを踏んだ場合、ブレーキを踏む力を強力にアシストすることにより一般ドライバー平均の約2倍*2の最大60km/h*3の減速を可能とする。また仮に、ブレーキを踏まなかった場合でも、自動的に減速*4することにより15km/h〜30km/h*5減速する*6。 追突事故は停止している車両に対してだけでなく、急減速した先行車など移動車両との間で発生しており、例えば追突事故の90%以上が、前を走るクルマとの速度差が60km/h以内*7で起きている。トヨタは、実際に生じている追突事故のデータに基づいたシステム開発を目指しており、今回のシステムで業界トップレベルの追突事故低減効果を達成。なお、新システムは多くの車種への搭載を目指して開発、近々発売する新型車から順次展開していく予定である。 トヨタは、モビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロの実現」に貢献するため、安全技術・車両開発の方向性を示す「統合安全コンセプト」*8に基づき、車両に搭載された個々の安全装備・システムを研究・開発し、「より安全な車両・技術開発」に邁進するとともに、「交通環境整備への参画」「人に対する交通安全啓発活動」を通じ、交通安全への幅広い取り組みを強化していく。 *1 具体的には死傷事故が増えるといわれる、追突時の速度域40km/h〜60km/h *2 米国事故データの解析結果 *3 先行車 20km/h、自車 80km/hで走行の場合 *4 ブレーキを踏まない場合の減速は時速15km/hから作動 *5 先行車 20km/h、自車 50km/hで走行のケースで、30km/h程度減速 *6 天候や道路環境によっては、必要な性能がでないことがある *7 ITARDA 交通事故統計2010 集計結果より試算 *8 統合安全コンセプト:車両に搭載された個々の安全技術・システムを独立で考えるのではなく、連携を図り、全てのステージにおいて、最適なドライバー支援を追求していくという考え方 |
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