マツダ株式会社 （以下、マツダ）およびフォード・モーター・カンパニー（以下、フォード）は4/25、両社の合弁会社であるオート・アライアンス・タイランド社（AAT）のピックアップトラック生産設備の生産能力を年間2万台分増強すべく、2,700万米国ドル（約8億3,700万タイバーツ）を同社向けに追加投資することを発表しました。

AATは新型ピックアップトラック「マツダBT-50」および新型「フォード・レンジャー」をタイ国内および海外輸出向けに生産しています。この新規投資はロボットの追加や生産ラインのスピードアップ用の設備増強などに使用され、増強した生産能力は来月から稼動を開始いたします。

この2万台の生産能力の追加によって、AATのピックアップトラックの年間生産能力14万台（CKDを含むと19万5,000台）、乗用車も含めた合計生産能力は24万台（CKDを含むと29万5,000台）となります。

この追加投資は1995年のAAT操業開始以来の両社の合計投資額を約20億米国ドル（約620億タイバーツ）まで引き上げるもので、一昨年にも両社は3億5,000万米国ドル（約108億タイバーツ）の追加投資を、新型「フォード・レンジャー」および新型「BT-50」の生産に対応する設備増強やサプライヤーツールに投じています。

マツダの中峯勇二取締役専務執行役員は「今回の追加投資は、新型「BT-50」の予想を上回る需要へ対応するだけでなく、フォードとマツダの戦略パートナーシップが引き続き継続されている事を示すものです」と述べました。
また、フォードASEANのピーター・フリート社長は「この新規投資は、グローバルな生産・輸出拠点としてのタイに対するフォードの長期的なコミットメントの明確な現れであり、『新型 フォード・レンジャー』の旺盛な需要への対応が可能になったことを意味します」と述べました。

タイにおける最新の自動車生産拠点の一つであるAAT社は、その世界標準の品質基準やコスト競争力を通じて、ASEAN地域の自動車製造の底上げに大きく寄与してきました。

AATはピックアップトラックである新型「BT-50」および新型「フォード・レンジャー」に加え、SUVの「フォード・エベレスト」、乗用車の「フォード・フィエスタ」、「Mazda2（日本名：マツダ デミオ）」および「Mazda3 （日本名：マツダ アクセラ）」をタイ国内および海外輸出向けに生産しています。