ホンダ MotoGP第9戦ドイツ予選 C.ストーナー、今季6度目のPP獲得
D.ペドロサ2番手。初日トップのM.シモンチェリは4番手から決勝に挑む |
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ドイツGPの予選は、最高気温25℃という絶好のコンディションの中で行われ、初日4番手のケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)が、順調にタイムを短縮してポールポジションを獲得。ケガから復帰して2戦目のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が2番手と、チームメートの2人がすばらしい走りを披露しました。
2戦連続、今季6度目のPPを獲得したストーナーは、初日の転倒の影響で2日目のフリー走行も4番手と、やや精彩を欠く走りとなりましたが、午後の予選では本来の自信と走りを取り戻し、ライバルを圧倒しました。午前中のフリー走行ではロングランに集中。午後の予選では2台のマシンを乗り比べながらセットアップを進め、最後のアタックでPPを獲得しました。過去2戦、表彰台に立ち、総合首位をキープするストーナー。今大会は3戦ぶり、今季5勝目に闘志を燃やしています。 ケガのために3戦に欠場、今大会で復帰2戦目を迎えるペドロサが、ストーナーに続く2番手につけました。初日のフリー走行で転倒を喫し、今大会はやや不安を抱える出だしとなりましたが、2回目と3回目のフリー走行で順調にセットアップを進めて2番手に浮上。予選でもストーナーに続いて2番手につけました。「復帰2戦目にして、フロントロー獲得を期待してはいなかった」と言うペドロサ。ザクセンリンクは予選グリッドがとても重要になるだけに、復帰後初の表彰台、ドイツGPの2連覇に向けて、大きな一歩となりました。 初日トップタイムのマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)は、午前中のフリー走行で転倒を喫し、その影響で100%のアタックができず、4番手に終わりました。第3戦ポルトガルGPから続いていたフロントロー獲得は、6戦連続で途切れましたが、この日の区間ベストの総合タイムでは2番手と、依然として速さをアピールしているだけに、2列目からの追い上げが期待されます。「アベレージでは、トップ3とそん色ない」と言いきるシモンチェリ。念願の初表彰台に向けて闘志を燃やしています。 4戦連続の表彰台獲得に闘志を燃やすアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が、6番手から決勝に挑みます。2日間、3回に及んだフリー走行では、セッションをこなすごとに着実にタイムを上げ、午後の予選ではストーナー、ペドロサとともにフロントローを目標にアタックしましたが、わずかに届きませんでした。ここまで8戦を終えて、4回の表彰台で総合3位。2列目から勝負強さを発揮して、毎戦、すばらしいレースを見せているだけに、今回も追い上げに期待されます。タイヤに厳しいレース。2日間、セットアップを入念に行った成果に注目されます。 初日、2度の転倒を喫したトニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)は、セッションをこなすごとに着実に順位を上げ、予選では今季ベストタイの14番手につけました。MotoGPマシンでザクセンリンクを初めて走る青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)は、この日は仕様の違う2台のマシンを乗り比べて15番手。エリアス、青山ともに5列目からの追い上げのレースに挑みます。 Moto2クラスは、マルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)が2戦連続、今季3回目のPPを獲得。2番手には、ホームGPに闘志を燃やす総合首位のステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)、3番手にアレックス・エスパルガロ(Pons HP 40)と続き、以下、マルケスから1秒差以内に24台がひしめきあう、今季最も厳しい予選となりました。初日3番手、2日目のフリー走行でトップに浮上した高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)は、予選セッション前半に転倒、マシンを修復してセッション終盤に再度アタックしますが、マシンの状態が完ぺきではないままに2度目の転倒を喫し、13番手に終わりました。しかし依然としてライダーの調子はよく、06年以来、2度目のドイツGP制覇が期待されます。 コメント ケーシー・ストーナー(MotoGP ポールポジション) 「金曜日の転倒で少し自信をなくしてしまいました。そのために昨日は、十分なデータを得るのに苦労してしまいました。だから今日の一日は、その分を取り戻すためにがんばりました。フリー走行ではいくらか前進はしたけれど、十分ではありませんでした。自分よりタイムを出している選手たちは、僕より速く安定していましたし、彼らのペースに合わせるのが難しかったんです。しかし、タイヤを替えずにたくさんのラップを刻みました。そのタイヤで自己ベストを出せたことが自信になりました。そして予選では、2台のマシンでそれぞれ別のことを試し、大きく前進することができました。だから今のセットアップには、結構満足しています。ここはタイムが接近していますし、厳しいレースになると思います。アドバンテージを築くのは難しいでしょう。でも明日のウオームアップでさらに前進して、いい状態でレースに挑みたいと思います。チームのすばらしい仕事に感謝しています」 ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手) 「再びフロントローに並ぶことができて、うれしいです。正直、こんな結果は期待していませんでした。ここは第1コーナーがとても狭いので、スタートで集団に埋もれないためにも、フロントからのスタートが重要になります。決勝に向けて、まだまだマシンをよくしなければならないですし、メカニックと一緒に改善したいと考えています。もう少しトラクションがあったらいいと思っています。おそらくレース終盤はヤマハ勢に分があると思います。なぜなら、ライディングがよりスムーズで、タイヤをうまくセーブできていそうな感じがするからです。今の自分のコンディションでは、体力的にきつい状態です。でも左コーナーが多いので、自分のライディングに集中できますし、ムジェロほど苦しくないとは思っています。痛みよりも、ケガによるトレーニング不足が影響しています。でも、いい結果を残すためにベストを尽くしたいです」 マルコ・シモンチェリ(MotoGP 4番手) 「今朝、問題を解決しようとがんばったけれど、午後の予選で後退してしまったのが少し残念です。しかし、どのセッションでも、レースペースはトップ3と同じくらいなので、自信はあります。いいレースができると思っています。今日の一番の問題は、フロントに自信がなくなってしまったことです。だからブレーキングとコーナリングに苦労しました」 アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 6番手) 「いいペースで走れているので決勝に向けて自信はありますが、上位5〜6人のタイムが接近しているので、厳しいレースになると思われます。とにかくいいスタートを切って、タイヤにあまり負担をかけないようにし、安定したリズムを刻みたいと思います。そのためにも2列目を確保できてよかったです。このサーキットは、タイヤがとても熱くなります。最初の数周はタイヤの右側が温まりにくく、左側には負担が大きいんです。タイヤのマネージメントがとても大事なポイントになります。ウオームアップで微調整して、自信を持ってレースに挑みたいです」 トニ・エリアス(MotoGP 14番手) 「今年一番の予選結果だったので、結構満足しています。しかし、予選でトップ10に入るポテンシャルはあるので、完全に満足しているわけではありません。でも、この数戦に比べれば、一歩前進となりました。今後、自分のペースを上げるためにも、ベースのセットアップをしっかり作りたいです。明日は、1分22秒台をマークしたいと考えています。クルーはとてもいい仕事をしていますし、マシンのセッティングも着実に進んでいます。明日は、第1コーナーを出たところでトップ10に入っていたいです」 青山博一(MotoGP 15番手) 「このサーキットをMotoGPマシンで走るのは今回が初めてです。250ccとはかなり違う走りを要求されるので、昨日はそれに慣れることで終わりました。今日はブレーキングの安定性を重視したマシンと、旋回性を上げたマシンとを乗り比べました。最後はこれまで通り、ブレーキングを安定させた方のマシンでタイムが出たので、現状のセットアップを見直して決勝に挑みたいです。タイヤは、どちらかといえばハード寄りの方がいいかもしれません。しかし、天候が不安定なので、明日のコンディションを見て決めたいと思っています。オランダGPで痛めた背中は、少しずつよくなっています。しかし、このサーキットは休むところがないですし、30周は長い。5列目からなので、厳しいレースになります。体力的にも厳しいから、がんばって最後まで走りきりたいです」 中本修平|HRCチーム代表 「今日の予選結果には満足しています。しかし、明日の決勝に向けて課題は残っていますし、まだまだやらなくてはいけないことはたくさんあります。正直、一発のタイムは出ましたが、勝つためには、もう少しアベレージを上げなくてはいけません。それを実現するためにどうすればいいか、話し合っています。方向性は分かっていますので、ウオームアップでセットアップに集中したいと考えています。昨日の午前中は気温が低くて苦労しましたが、今日は気温が上がりました。明日も暑くなることが予想されるので、前回のイタリア戦のようなことがないようにしたいです。過去2戦、優勝から離れていますので、今回は勝利に向けて全力を尽くしたいと思います」 マルク・マルケス(Moto2 ポールポジション) 「ここはブラドルのホームGPなので、彼が最大のライバルになります。最初はうまく乗れませんでしたが、昨日から着実によくなってきました。いくつか問題はありますが、Moto2のマシンをさらに理解できるようになってきました。だからいい方向を見つけるのが楽になったんだと思います。このサーキットはパスするのがとても難しいので、ポールポジションを獲得できてうれしい。また、マシンにも満足しています。明日は表彰台に上がれるようにがんばりたいです」 ステファン・ブラドル(Moto2 2番手) 「今回の目標は、フロントローを獲得することでした。なぜなら、このサーキットでは最前列からスタートすることがとても重要ですので、その目標は達成することができました。フロントのサスペンションのセッティングを、もう少しよくしなければなりません。攻めていくと問題が出てきます。でも明日に向けて、まずまずいい状態は作れたと思っています。長くて厳しいレースになるはずです」 アレックス・エスパルガロ(Moto2 3番手) 「このサーキットはラップタイムが僅差なので、この2日間はとても大変でした。そしてコース上が常に混雑していますから、タイムを出すためにクリアなスペースを見つけるのがとても大変でした。このため計画を変え、セッション中盤で多くのライダーがピットにいるときにソフトタイヤを装着したんです。一度、ファステストを出したのですが、結局は3番手でした。このサーキットでのフロントローは特に大事なので、うれしいです」 高橋裕紀(Moto2 13番手) 「フリー走行でトップタイムをマークしたところまではよかったですし、予選に向けて自信もありました。コースインして順調にタイムを上げていったのですが、前を走っていたブラッドリー・スミス選手(Tech 3 Racing)が急にアクセルを戻し、それを避けるためにラインを外してブレーキを掛けたところ、あっという間に転んでしまいました。そのあと、マシンを修復して、ラスト4分くらいでコースインできたんですが、マシンの状態が完ぺきではなく、ダウンヒルの先、12コーナーで転んでしまいました。スミスは、イエローフラッグが出たのでアクセルを戻したらしいのです。最初のアタックで出したタイムで13番手でしたし、ちゃんと走れていたら……と悔しいです。マシンをちゃんと直してもらって、明日の決勝では追い上げたいです」 |
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