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最終更新日時 2023-07-01
【特集】欧州の超小型モビリティ事情 ルノー・Twizy
販売 (ディーラー/エコカー/新商品)カテゴリ:販売 (ディーラー/エコカー/新商品) 2012-12-19配信 |
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Twizyのパンフレットより引用
Twizyのパンフレットより引用Twizy@パリショー
Twizy@パリショーTwizyのパンフレットより引用
Twizyのパンフレットより引用Renaultプロダクトチーフ・Christophe Ambroggi(クリストフ アンブロッギ)氏
Renaultプロダクトチーフ・Christophe Ambroggi(クリストフ アンブロッギ)氏
 日本国内で軽自動車よりも小さい大人2人乗りの新たなモビリティーのカテゴリーの導入を検討するため、道路運送車両法の保安基準、第55条第1項に基づき基準緩和を行い超小型モビリティ認定制度の新設が来年1月より始まる。(LIGARE12月号で紹介)
 それを踏まえ、LIGARE11月号では欧州の超小型モビリティ(L6e、L7e)の免許制度、メーカーを一挙紹介しました。また2012年11月21日にLIGAREセミナーを、テーマ「観光×超小型EV×充電インフラ」で開催しました。(LIGARE1月号で紹介します)
 LIGARE12月号では、欧州の超小型モビリティ(L6、L7)の使われ方やその背景について紹介する。

 今年より国土交通省の大臣認定を受け、実証実験などで走り始めた日産自動車のNew Mobility Comcept。新設が検討されている超小型モビリティの規格にあたる軽自動車より小さい2人乗り四輪の乗り物だ。頭に入れておきたいことは、New Mobility ComceptのベースはRenaultがZ.E.シリーズのTwizyだということだ。なぜ、Renaultは2人乗りタンデムの車両開発を始めたのか。ターゲットはどの層なのか。どのようなビジネスモデルを考えているのか。それを理解するだけでも、新たなモビリティ文化を作る超小型モビリティが誰が、どこで、どんなシーンで、どのように使うか、想像出来るのではないだろうか?

大都市の若者がターゲット
 日本ではなぜか高齢者用の移動手段としてのイメージが先導している日産のNew Mobility Concept。そこでTwizyを開発したRenaultプロダクトチーフであるChristophe Ambroggi(クリストフ アンブロッギ)氏に開発経緯を聞くと、意外な答えが返ってきた。「都会の若者がターゲットです」ときっぱり。「高齢者向けではないのですか?」と確認すると「都会の中心部に住み、アクティブに働く若い人たちのために開発しました」とAmbroggi氏。なるほど、そもそもの開発ターゲットは若者だったが、日本国内において、公共交通が発達していない地域において、二次交通としてのニーズが高く、高齢者向けのイメージが着いてしまったのだという。
 税金が安く、駐車が容易で、スクーターよりは安全で楽しいTwizy。開発当時のターゲットは家族を持たず、都会で一人暮らし(もしくはカップル)をしている。そのためクルマを必要としないが、より活発に活動するための移動手段が必要な反面、クルマを買うほど収入が安定しない20〜30代だ。

狭い道・交通量の多いまち
 Twixyは運転席と助手席が横に並ばらず、前後で並ぶタンデムタイプにした理由についてAmbroggi氏は「パリなどの大都市においては、交通量が大変多く、運転席と助手席が横並びになると、場所をとるため、交通量のスマート化が図れるタンデムタイプにした」と説明する。
 確かに、パリ市はバス、クルマ、自転車、バイクが入り乱れ、空港から市内まで大渋滞に巻き込まれることも日常茶飯事だ。日本の東京や大阪の渋滞はさほどでもないと思えるほどだ。16世紀のまち並みがそのまま残るため、道幅を広げることが出来ないのだろう。夜のパリに出かけるとクルマの鍵をたくさん下げた男性を見かける。彼は駐車屋で、カフェやレストランが雇い、飲食する客の代わりに駐車場を探すのが仕事だ。そういった大都市圏が抱える交通問題を少しでも解決するために車両自体もスマートに設計したという理由も、その背景を知るとよく理解できる。

車両の安全性は?
 Ambroggi氏は、車両の安全性に対しても「Safty」だと自信を持って返答する。それもそのはず、Twizyは日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で実施される衝突テストであるユーロ NCAP(European New Car Assessment Programme)において乗員保護、児童保護、歩行者保護で認められているからだ。
 また、日本で超小型モビリティの安全性をめぐり議論が行われているが、そもそものQuadricycle(クワドリシクル)の発想は、自転車やバイクの二輪は車両に安定感がなく、夜道や凍結した道路を走行するのは危険だから、四輪にしたという経緯があるようだ。

ヨーロッパでも珍しい存在
 Twizyはヨーロッパでもまだ珍しい存在だ。パリでも運よく走行しているTwizyに出くわすかどうかの程度。クワドリシクルをまちで見かけるが、Twizyのような車両デザインは異例の存在だ。まち行く通行人は「なんだろう?」と振り向く。パリではオートリブの充電スタンドがまちのいたるところに設置されてきている関係もあり、今年3月時点ではあまり見かけなかったが、10月にはちらほらと見かけることが出来た。Twizyはヨーロッパにおいて、フランス、UK、イタリアなど11カ国で販売されている。

続きはLIGARE12月号で

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