■タイヤ市場は総じて減速しましたが、製品セグメント間では対照的な結果となりました。
・乗用車、ライトトラック用およびトラック用タイヤの需要は予測通り低迷しました。
・特殊事業1は引き続き好調でした。

■ 販売量は、以下の理由により予測通り9.6％低下しました。
・比較対象である2011年第1四半期には、ミシュランが先駆けて実施した値上げ前の駆け込み需要で販売量が急増したため、基準値が高いレベルに維持されていました。
・2012年第1四半期中、ディーラーの在庫調整が続きました。

■2011年度に実施した値上げによる影響に加え、セールスミックス（販売構成）が好転したことが主に影響し、価格ミックスは13.8％と急激に改善しました。

■2012年度通期見通し

欧州における市場環境の不透明性が増す一方、北米は底堅く推移し、成長地域がさらに力強さを見せる中、ミシュランは安定した販売量を通期で達成するという目標を確認しました。

設備投資額については19億ユーロを予定しており、ミシュランブランドのプレミアムセグメント（鉱山用タイヤや17インチ以上のタイヤなど）に加えて、新たな市場における生産能力拡大に重点を置いています。

原材料コストの上昇に対応した価格方針を維持すれば、今年度3億〜3億5000万ユーロと予想される原材料コストによる追加的な影響を十分相殺できると予想しています。

最後に、パリのビル売却による影響考慮前で、営業利益の確実な増加とプラスのフリーキャッシュフローを計上するという2012年度目標を再確認しました。

（仏クレルモンフェラン2012年4月23日発表プレスリリース意訳）