【エコタイヤの豆知識】
　ブリヂストン・タイヤ・セールス・近畿四国（株）櫻井通史生産財タイヤソリューション推進部長に伺いました。
　








　≪エコタイヤの着眼点は？≫


　　―事業用タイヤはスピードと重さへの要求を両立することが求められます。乗用車用と比べると構造が全く違い、非常に高いＷＳ値を要求されます。コンセプトは乗用車と同じだが、作り方は全く違います。
　事業用タイヤで一番大切なのはグリップ性能（安全性）です。一方で経済性（燃費性能・耐摩耗性）も大切です。柔らかい消しゴムをイメージしてください。一般的に柔らかいものは固いものに比べ良く消えますが
早く減ります。つまり安全性と経済性は二律背反する関係にあるのです。
　　
　　当初のエコタイヤは燃費を求めるがゆえに、デメリットがいくつかありました。しかし、ゴム質とタイヤ形状を改良し、安全性と燃費性能及び耐摩耗性の両立を実現させました。


　≪購入時の着眼点は？≫


　　―確かにエコタイヤを導入する際にかかる費用は高いという点があります。しかし、是非次のように考えていただきたい。タイヤ代は燃料代の1割程度です。
　　たとえばタイヤ代に30万円使う人は年間の燃料代が300万円になります。そこで2万円高い32万円のエコタイヤを使用してもらい仮に5％でも燃費が向上したとすると、年間の燃料代が15万円浮き、ＣＯ2の排出も削減できるというトータル的な発想です。

　　






【ブリヂストン】
　　ブリヂストンがお薦めするエコピアＭ891 2（トラック・バス用）とＲ
201（小型トラック・バス用リブタイヤ）はいずれも従来品対比転がり抵抗を
30％低減させ、燃料費を削減。経済的にも環境的にも貢献できるというメリットがある。更にエコピアシリーズを購入する際、エコバリューパックを利用すると大きなメリットが期待できる。
　

　 同プランは新品タイヤとリトレッドタイヤにメンテナンス作業をパックし、省資源とコストダウン、安全運行に貢献。タイヤを長く使い、トータルコストも大きく下げることができる。


　　また、購入に際してはユーザーの使用状況に応じ、推奨タイヤの選定やメンテナンス内容を吟味するなどサポート体制も充実。更に緊急時のタイヤに関するトラブルには、日本国内に張り巡らされた販売店網を活用し24時間対応する（会員登録要）。

【ミシュラン】


　　ミシュランが自信を持ってお薦めするのはトラック・バス用省燃費オールシーズンタイヤＸＪＥ 4 ＭＩＸＥＮＥＲＧＹ。省燃費性能と長寿命を両立したさせた。
　
　　「ＥＮＥＲＧＹケーシング」と「ＥＮＥＲＧＹコンパウンド」を採用し、省燃費性能を、ミシュラン独自の技術「ダブルウェーブサイプ」を用いることにより、長寿命性能にも磨きをかけている。ダブルウェーブサイプとは隣り合ったブロック同士がガッチリと噛み合い、支えあいながらブロック全体の変形を抑制し、高い剛性を保つことで、変形による接地面積の減少を抑え接地圧の均等化を実現。そのため、路面の状況を問わず、優れたトラクション／グリップ性能を発揮できる。
　　省燃費性能にこだわり、さらにタイヤに求められる性能を犠牲にしないトータルバランスを重視。１９９８年に日本で初めてのトラック・バス用省燃費タイヤの発売を開始して以来、一貫して追求し続けている。

　



　【トーヨータイヤ】

　　トーヨータイヤのＭ９６６ゼロシスは従来品のＭ９１９に比べ転がり抵抗を25％低減させたスタッドレスのエコタイヤ。優れた氷雪性能（安全性）と低燃費性能、ロングライフ（環境貢献）を両立させたスタッドレスタイヤだが、装着したユーザーからは摩耗性能も優れているという感想も多数寄せられているという。
　　スタッドレスタイヤの通年使用を検討している事業者にお勧めの本製品の使用により経費削減効果も期待できる。また、リトレッドとしての２次寿命も考慮し設計されている。
　　さらにゼロシスシリーズは独自のトラック・バス用基盤技術「ｅ―ｂａｌａｎｃｅ」を採用することにより「経済性」「耐久力」「低燃費」「環境」といったタイヤの基本性能を大幅向上させた。
　　価格はオープン価格でリトレッドも可能（Ｍ９６６パターン＝１サイズ、Ｍ６６６パターン＝６サイズ）。



事業用（トラック・バス）エコタイヤどれがいいの？【２】へ続く