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自動車ニュース
最終更新日時 2023-07-01
ホンダ 鈴鹿8耐 秋吉/伊藤/清成組が3強の争いを制して優勝!
高橋/玉田/岡田組が3位表彰台獲得! |
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今年の鈴鹿8耐は東日本大震災への配慮から、節電を目的にスタートの時間が1時間早く、チェッカーも1時間早くなり名物のナイトランがなくなりました。また、今年は暑い時間帯の走行が1時間増えることから、チーム構成の主流がライダー2名体制から3人体制へと変化しました。

さらに、周回数記録の更新への期待も高まる大会となりました。鈴鹿サーキットのコース改修前、Hondaが6回ピット作戦を実行した2002年加藤大治郎/C・エドワーズ組が成し遂げた219周が記録として残っており、それを超えるかにも注目が集まりました。

今年の最終予選は、2年ぶりに1名ずつのタイムアタックで競われる「トップ10トライアル」が予定されました。29日(金)に公式予選が行われ、そこでの上位10チームがトップ10トライアルへの出場権を得ます。

公式予選では、#12 加賀山就臣/J.ウォーターズ/青木宣篤組(スズキ)が1番手、#11 秋吉耕佑/伊藤真一/清成龍一組(F.C.C. TSR Honda)は2番手、#634 高橋巧/玉田誠/岡田忠之組(MuSASHi RT HARC-Pro.)は3番手。4番手に#7 中須賀克行/G.ジャバニ/I.ジャーマン組(ヤマハ)、5番手に#25 安田毅史/徳留和樹組(Honda鈴鹿レーシングチーム)と続きました。11番手以降は、この公式予選の順位がスターティンググリッドとして確定しました。話題の#27 中木亮輔/津田一磨/鈴木慎吾組(TEAM SHINSUKE)は26番手からのスタートなりました。

30日(金)のトップ10トライアルは、直前の雨のためにスケジュールが変更され、各チームの第1ライダー、第2ライダーごとにタイムアタックのための予選走行枠が20分ずつ設けられました。この両セッション総合のラップタイム順で、決勝の上位10グリッドが決められます。

第2ライダーによるセッションでは#11伊藤がトップタイムを記録。続いて行われた第1ライダーのアタックでは、転倒車が出たことから赤旗中断となり、アタックのタイミングをつかむのが難しい状況となりました。その中で最速タイムは#12加賀山、僅差で#7中須賀が2番手に続き、3番手は#634高橋となりました。#11秋吉はコースアウトする場面もあり、タイム更新のチャンスがつかめず、4番手となりました。5番手には#25安田がつけました。

31日(日)、直前の予報では雨も覚悟の決勝当日を迎えましたが、終日晴れて熱い日差しが降り注ぎ、8耐らしい酷暑となりました。

10時30分、伝統のル・マン式スタートが切られました。#11 F.C.C. TSR Hondaは、スタートライダーを清成に変更。清成はホールショットを奪い、レースをリード。それを#12加賀山、#634高橋、#7中須賀、#25安田が追う展開。#11清成は6周目に2分8秒75のファステストラップと叩き出し、首位を強固なものにします。#11清成は2分9秒台前半で周回、ジワジワとアドバンテージを広げ、16周目には5秒818差まで広げました。しかし、17周目のヘアピンでまさかのスリップダウン。幸いにもすぐにコース復帰しますが、#12加賀山が先行し、2番手となりました。チームは緊急ピットインに備えて準備しますが、#11清成はピットインせずに走り続けてトップを猛追。周回遅れの影響を受けつつも快走を続け、21周目の1コーナーで#12加賀山を捕らえて首位奪回。何事もなかったように2分10秒台へとタイムを戻し、周回を重ねました。3番手は#634高橋と#7中須賀で争われていましたが、20周目に中須賀が緊急ピットイン、マシンをガレージに入れての修復となりました。#634高橋は単独3位、4位に#25安田、5位に#3 クラウン警備保障RACINGの浜口俊之(北口浩二/渡辺一馬組)、6位に#2 Honda DREAM RT 桜井ホンダのW.マクスウェル(J.スタファー組)が続きました。

26周目、トップ3が続々とピットイン。#11 F.C.C. TSR Hondaは、清成の転倒により左側のクラッチレバーが途中から折れていることを確認しますが修復せず。#11秋吉がマシンにまたがりますが、ピット作業に手間取り遅れました。素早いピット作業でコースインしたのは#634玉田。#634玉田がトップに立って、僅差で#12ウォーターズが続きました。

27周目、トップの#634玉田、#12ウォーターズの差はコンマ差ですが、ウォーターズと#11秋吉との差は7秒と開いてしまいます。しかし、#11秋吉はペースアップして2分9秒台で追い上げ、33周目には#12ウォーターズを、34周目には#634玉田を捕らえてトップに浮上し、2分10秒台で周回して独走態勢を築きあげました。#634玉田、#12ウォーターズはともに11秒台で、僅差のまま周回を重ねました。5番手走行の#25徳留は給油が完全でなかったことから再度ピットインして、11位に順位を落としてしまいます。4位には#2スタファー、5位に#1V.フィリップ(スズキ、A.デラール/酒井組)、6位に#999関口太郎(テルル・ハニービーレーシング、岩田悟/野田弘樹組)のオーダーとなりました。

#634玉田が43周目のメインストレートで#11秋吉をかわしてトップに浮上、玉田、秋吉、#12ウォーターズの三つ巴の戦い。45周目のシケインで、#11秋吉がハードブレーキングで#634玉田を捕らえてトップに再浮上。50周目には#12ウォーターズが#634玉田を捕らえて2番手に浮上し、#11秋吉、ウォーターズ、玉田のオーダーとなります。

53周目にトップ3が同時にピットイン。#634 MuSASHi RT HARC-Pro.は13秒のピットストップ、#12ヨシムラスズキが16秒、#11 F.C.C. TSR Hondaはクラッチレバーの修復を行い39秒のストップ。トップでコースインしたのは#634岡田、続く#12青木がすかさず岡田を捕らえましたが、シケインで岡田が前に出ると、青木はメインストレートで並び先行、岡田はバックストレッチで青木を抑え首位に立ちました。トップ争いは激しい攻防戦となり、70周目に#12青木がデグナー一個目で前に出ますが、73周目には#634岡田が130Rで青木を捕らえて首位奪回。#634岡田、#12青木、#11伊藤のオーダーとなりました。

81周目に、トップ3はまたほぼ同時にピットイン、トップでコース復帰した#634高橋を、82周目に#12加賀山がダンロップでパスして先行。#12加賀山、#634高橋のオーダーで周回を重ねました。ペースアップした3番手の#11清成は、#634高橋と30秒近くあった差を18秒と詰め、108周目のライダー交代で秋吉へとバトンを渡しました。

110周目、ライダー交代した#634玉田がシケインで#12ウォーターズを捕らえてトップ浮上、その後方、2分8秒634とファステストラップを記録しながら追撃に入る#11秋吉は、#634玉田との差を約15秒と詰めていきます。トップ争いは114周目のシケインであわや接触という激しさ。3番手の#11秋吉は、トップ集団との差を118周目には約5秒まで短縮。122周目、#11秋吉はトップ争いの背後へと詰めより、バックストレッチで2番手に浮上し、さらにシケインで#634玉田を捕らえてトップに浮上しました。

124周目、#12ウォーターズがデグナー1個目で#634玉田の前に出て、#11秋吉、ウォーターズ、玉田とポジションが変わります。#634玉田はペースが上がらす、2位の#12ウォーターズとの差が約15秒と広がりました。

136周目、トップ3が同時にピットイン。#11秋吉から清成へ、#12ウォーターズから加賀山へ、#634玉田から岡田へとライダー交代。トップの#11清成は2分9秒台へとタイムアップして、160周目には#12加賀山との差を10秒495と広げていきます。続く2番手#12加賀山と3番手#634岡田の差は約37秒と広がってしまいます。

163周目、#12加賀山から青木へ、164周目に#11清成から秋吉、#634岡田から高橋へとライダー交代。トップ#11秋吉、2番手#12青木。3番手の#634高橋は2分9秒台にタイムアップしますが、なかなか#12青木との差は詰まりません。それでもあきらめずにトップ3の中で最速タイムを記録しながら周回を重ねました。

残り1時間をきり、最後のライダー交代。まず192周目に#12青木から加賀山へ。#11秋吉から清成へ、#634高橋から玉田へ。トップの#11清成は2分10秒台にタイム上げ、#12加賀山を引き離して勝利へと突き進みます。

そして、午後6時30分にチェッカー。#11清成は、そのまま217周を走りきり、勝利を飾りました。この勝利で伊藤と清成は鈴鹿8耐での勝利数を4に伸ばし、歴代2位となりました。44歳の伊藤は、最年長優勝ライダーという記録も作ることになりました。2位には#12加賀山、3位には#634玉田が入りました。

6位には#3浜口/北口/渡辺組が入りました。#999野田/関口/岩田組は8位。1回目のピットイン時に給油がうまくいかず、4番手から大きく順位を落とした#25安田/徳留組は、一時は5番手までばん回。しかし再びクラッチトラブルが発生し、がまんの走りを強いられながらも13位でチェッカーを受けました。#27中木/津田/鈴木組は目標の15位以内を達成する14位でチェッカー。一時、4番手を走行していた#2スタファー/マクスウェル組は183周目に立体交差下でマシンストップ、マシンを修復して再びコースインしようとしましたが、ピットロード出口で、再びマシンをストップしてリタイアとなりました。


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