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自動車ニュース
最終更新日時 2023-07-01
日産 GT1ポールリカールで、#23 JRM GT-Rがポールトゥウィン
FIA GT1世界選手権第7戦(フランス・ポールリカール)レース |
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FIA GT1 世界選手権第7戦は7月17日、フランスのポールリカール・サーキットで決勝となるチャンピオンシップレースが行われ、#23 JRM Racing NISSAN GT-Rのミハエル・クルム/ルーカス・ルアー組(共にドイツ)がポールトゥウィンで前日の予選レースに続いての優勝を決め、GT1ドライバーズ選手権争いでも首位への再浮上を果たしました。#21 Sumo Power GTのデイビッド・ブラバム(オーストラリア)/ジェイミー・キャンベル・ウォルター(英国)組は、スタートポジションから見事に7つもポジションアップを果たして4位でフィニッシュ。#20のエンリケ・ベルノルディ(ブラジル)/ニック・キャッツバーグ(オランダ)組も好走を見せました。日産勢で唯一、悔しい結果となったのはJRM Racingの#22。3位争いを展開していたレース終盤にサスペンショントラブルが発生し、残念ながらリタイアとなりました。

予選レースでは競技委員が多くのペナルティ判断を下したため、チャンピオンシップレースのスタートグリッドは土曜日に行われた予選レースの最終順位からかなりシャッフルされ、日産勢で予選フィニッシュの順位のままスタートを迎えたのは、首位の#23 JRM Racingだけでした。#22と#21はいずれもコーナーをカットしたことで3ポジションダウンのペナルティが科されましたが、その他にも同様のペナルティを受けた車両が多くあったため、最終的には#22が2つ、#21が1つ順位を下げた形となりました。この結果、日産勢の最終的なスタートグリッドは、ポールポジション(#23 JRM Racing)、6番手(#22 JRM Racing)、7番手(#20 Sumo Power GT)、11番手(#21 Sumo Power GT)となりました。
スタートはクリーンに進行し、今季アクシデントが多く発生しレースの流れを決めている重要な第1コーナーをクルムは首位のままクリア。#22と#20のNISSAN GT-Rも、それぞれ6位、7位の座を守りました。GT-R陣では唯一#21 Sumo Power GTがオープニングラップで順位を落として12位に後退しましたが、その後キャンベル・ウォルターが高いスキルと躍動感のある走りを駆使した絶妙なオーバーテイクを見せ、25分経過時点でのピットタイム開始時間までに8位にまで浮上しました。
上位では、フレッシュタイヤを履いた#23 JRM Racingが、#7アストンマーチンからの追撃を引き離しにかかっており、規定のピットタイムまでに4秒のリードを築きました。一方、#22 JRM Racingのウェストブルックもオーバーテイクに成功し、5位でピットに戻ってきました。

今回のラウンドで日産勢一番のピット作業を見せたのは、#21 Sumo Power GT。ピットクルーの好対応によりブラバムは順位を2つ上げ、6位でコース復帰を果たしました。JRM Racing勢の2台も順調にピットストップをこなし、#23と#22はそれぞれ首位と5位を維持。#20 Sumo Power GTはポジションを落とし、9位でのコース復帰となりました。

レース後半の序盤では、チームメイトの#7をピットで抜いて2位につけた#8アストンマーチンが#23のルアーと差を詰めてきました。張り詰めた状態での周回が続きましたが、GT-Rが応戦して再び2秒まで引き離しにかかりました。そのわずか後方では、#22 JRM Racingのダンブレックが堂々の走りを見せ、#41フォードGTをかわして4位に浮上。ベルノルディは前方との差を詰めて、レース終盤で2つのオーバーテイクに成功。これで#20 Sumo Power GTは7位につけました。
日産勢にとって全てが順調に見えたまさにその時、今季数々の不運を耐え抜いてきた#22 JRM Racingに、再び不運が襲いかかりました。3位浮上を目指してハードに攻めている時にサスペンションにトラブルが発生、そのままリタイアとなりました。ダンブレックのリタイアで、5位に上がったブラバムは、最終一つ前のラップでフォードを抜き、6番手グリッドからスタートした#21を見事4位でフィニッシュさせました。一方、上位では、ルアーが#8アストンマーチンからのプッシュを耐え抜き、#23 JRM Racing にこの2日間での2勝目をもたらしました。

レース後、ミハエル・クルムは「このポールリカールで予選レースと決勝レースでダブル勝利を決め、ドライバーズ選手権でも首位に戻ることができて最高の気分です。GT-Rはとてもいい走りを見せ、自分のスティントの時はとてもいい感じで動いてくれました」と語りました。
「僕にとって今日一番重要だったことは、いいスタートを決めてアクシデントなしで第1コーナーを制することでした。そしてそれを果たしました。予想通り、最初の数ラップは#7アストンマーチンのトーマス(エンゲ)からのプッシュがかなり激しく、タイヤが温まるまで時間がかかりました。でも、3、4ラップするとグリップが得られるようになり、ギャップを築くことができるようになりました。何かあった時のためにドライバー交替までにできる限り大きなギャップを築いておきたいと思っていました。総合的に、週末を通して完璧な内容となりました。次は、初めての中国戦。もちろん、強い自信を持って臨んでいきます」

#23 JRM Racingのチームメイト、ルーカス・ルアーも「ピットアウトした時にはかなりギャップがありましたが、#8アストンマーチンが、ピットラップでかなりプッシュしてきたのだと思います。僕のミラーには後ろに彼がすぐ目に入ってきて、詰めて来ると思いましたから。数周走ってタイヤが温まってさらにペースをコントロールできるようになりましたが、昨日、タイヤのグリップがどれだけ低下してしまうのかを見ているので、プッシュしすぎてリスクを負うことはしたくありませんでした。無理はしませんでした」と語りました。
「今日も、マイケルと僕は、懸命な作業を続けて、レースを勝つことのできる素晴らしい武器を与えてくれたチームのみんなに感謝しなくてはなりません。予選と決勝のダブルウィンは、最高の気分です」


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