自動車業界で生きる人のためのニュースサイト 「自動車新聞社ニュース」 フォント選択 大 中 小 会社案内 お問い合わせ 記者募集
自動車ニュース
最終更新日時 2023-07-01
ホンダ MotoGP第9戦ドイツ予選 C.ストーナー、今季6度目のPP獲得
D.ペドロサ2番手。初日トップのM.シモンチェリは4番手から決勝に挑む |
|
ドイツGPの予選は、最高気温25℃という絶好のコンディションの中で行われ、初日4番手のケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)が、順調にタイムを短縮してポールポジションを獲得。ケガから復帰して2戦目のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が2番手と、チームメートの2人がすばらしい走りを披露しました。

2戦連続、今季6度目のPPを獲得したストーナーは、初日の転倒の影響で2日目のフリー走行も4番手と、やや精彩を欠く走りとなりましたが、午後の予選では本来の自信と走りを取り戻し、ライバルを圧倒しました。午前中のフリー走行ではロングランに集中。午後の予選では2台のマシンを乗り比べながらセットアップを進め、最後のアタックでPPを獲得しました。過去2戦、表彰台に立ち、総合首位をキープするストーナー。今大会は3戦ぶり、今季5勝目に闘志を燃やしています。

ケガのために3戦に欠場、今大会で復帰2戦目を迎えるペドロサが、ストーナーに続く2番手につけました。初日のフリー走行で転倒を喫し、今大会はやや不安を抱える出だしとなりましたが、2回目と3回目のフリー走行で順調にセットアップを進めて2番手に浮上。予選でもストーナーに続いて2番手につけました。「復帰2戦目にして、フロントロー獲得を期待してはいなかった」と言うペドロサ。ザクセンリンクは予選グリッドがとても重要になるだけに、復帰後初の表彰台、ドイツGPの2連覇に向けて、大きな一歩となりました。

初日トップタイムのマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)は、午前中のフリー走行で転倒を喫し、その影響で100%のアタックができず、4番手に終わりました。第3戦ポルトガルGPから続いていたフロントロー獲得は、6戦連続で途切れましたが、この日の区間ベストの総合タイムでは2番手と、依然として速さをアピールしているだけに、2列目からの追い上げが期待されます。「アベレージでは、トップ3とそん色ない」と言いきるシモンチェリ。念願の初表彰台に向けて闘志を燃やしています。

4戦連続の表彰台獲得に闘志を燃やすアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が、6番手から決勝に挑みます。2日間、3回に及んだフリー走行では、セッションをこなすごとに着実にタイムを上げ、午後の予選ではストーナー、ペドロサとともにフロントローを目標にアタックしましたが、わずかに届きませんでした。ここまで8戦を終えて、4回の表彰台で総合3位。2列目から勝負強さを発揮して、毎戦、すばらしいレースを見せているだけに、今回も追い上げに期待されます。タイヤに厳しいレース。2日間、セットアップを入念に行った成果に注目されます。

初日、2度の転倒を喫したトニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)は、セッションをこなすごとに着実に順位を上げ、予選では今季ベストタイの14番手につけました。MotoGPマシンでザクセンリンクを初めて走る青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)は、この日は仕様の違う2台のマシンを乗り比べて15番手。エリアス、青山ともに5列目からの追い上げのレースに挑みます。

Moto2クラスは、マルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)が2戦連続、今季3回目のPPを獲得。2番手には、ホームGPに闘志を燃やす総合首位のステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)、3番手にアレックス・エスパルガロ(Pons HP 40)と続き、以下、マルケスから1秒差以内に24台がひしめきあう、今季最も厳しい予選となりました。初日3番手、2日目のフリー走行でトップに浮上した高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)は、予選セッション前半に転倒、マシンを修復してセッション終盤に再度アタックしますが、マシンの状態が完ぺきではないままに2度目の転倒を喫し、13番手に終わりました。しかし依然としてライダーの調子はよく、06年以来、2度目のドイツGP制覇が期待されます。

コメント
ケーシー・ストーナー(MotoGP ポールポジション)
「金曜日の転倒で少し自信をなくしてしまいました。そのために昨日は、十分なデータを得るのに苦労してしまいました。だから今日の一日は、その分を取り戻すためにがんばりました。フリー走行ではいくらか前進はしたけれど、十分ではありませんでした。自分よりタイムを出している選手たちは、僕より速く安定していましたし、彼らのペースに合わせるのが難しかったんです。しかし、タイヤを替えずにたくさんのラップを刻みました。そのタイヤで自己ベストを出せたことが自信になりました。そして予選では、2台のマシンでそれぞれ別のことを試し、大きく前進することができました。だから今のセットアップには、結構満足しています。ここはタイムが接近していますし、厳しいレースになると思います。アドバンテージを築くのは難しいでしょう。でも明日のウオームアップでさらに前進して、いい状態でレースに挑みたいと思います。チームのすばらしい仕事に感謝しています」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
「再びフロントローに並ぶことができて、うれしいです。正直、こんな結果は期待していませんでした。ここは第1コーナーがとても狭いので、スタートで集団に埋もれないためにも、フロントからのスタートが重要になります。決勝に向けて、まだまだマシンをよくしなければならないですし、メカニックと一緒に改善したいと考えています。もう少しトラクションがあったらいいと思っています。おそらくレース終盤はヤマハ勢に分があると思います。なぜなら、ライディングがよりスムーズで、タイヤをうまくセーブできていそうな感じがするからです。今の自分のコンディションでは、体力的にきつい状態です。でも左コーナーが多いので、自分のライディングに集中できますし、ムジェロほど苦しくないとは思っています。痛みよりも、ケガによるトレーニング不足が影響しています。でも、いい結果を残すためにベストを尽くしたいです」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 4番手)
「今朝、問題を解決しようとがんばったけれど、午後の予選で後退してしまったのが少し残念です。しかし、どのセッションでも、レースペースはトップ3と同じくらいなので、自信はあります。いいレースができると思っています。今日の一番の問題は、フロントに自信がなくなってしまったことです。だからブレーキングとコーナリングに苦労しました」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 6番手) 「いいペースで走れているので決勝に向けて自信はありますが、上位5〜6人のタイムが接近しているので、厳しいレースになると思われます。とにかくいいスタートを切って、タイヤにあまり負担をかけないようにし、安定したリズムを刻みたいと思います。そのためにも2列目を確保できてよかったです。このサーキットは、タイヤがとても熱くなります。最初の数周はタイヤの右側が温まりにくく、左側には負担が大きいんです。タイヤのマネージメントがとても大事なポイントになります。ウオームアップで微調整して、自信を持ってレースに挑みたいです」

トニ・エリアス(MotoGP 14番手)
「今年一番の予選結果だったので、結構満足しています。しかし、予選でトップ10に入るポテンシャルはあるので、完全に満足しているわけではありません。でも、この数戦に比べれば、一歩前進となりました。今後、自分のペースを上げるためにも、ベースのセットアップをしっかり作りたいです。明日は、1分22秒台をマークしたいと考えています。クルーはとてもいい仕事をしていますし、マシンのセッティングも着実に進んでいます。明日は、第1コーナーを出たところでトップ10に入っていたいです」

青山博一(MotoGP 15番手)
「このサーキットをMotoGPマシンで走るのは今回が初めてです。250ccとはかなり違う走りを要求されるので、昨日はそれに慣れることで終わりました。今日はブレーキングの安定性を重視したマシンと、旋回性を上げたマシンとを乗り比べました。最後はこれまで通り、ブレーキングを安定させた方のマシンでタイムが出たので、現状のセットアップを見直して決勝に挑みたいです。タイヤは、どちらかといえばハード寄りの方がいいかもしれません。しかし、天候が不安定なので、明日のコンディションを見て決めたいと思っています。オランダGPで痛めた背中は、少しずつよくなっています。しかし、このサーキットは休むところがないですし、30周は長い。5列目からなので、厳しいレースになります。体力的にも厳しいから、がんばって最後まで走りきりたいです」

中本修平|HRCチーム代表
「今日の予選結果には満足しています。しかし、明日の決勝に向けて課題は残っていますし、まだまだやらなくてはいけないことはたくさんあります。正直、一発のタイムは出ましたが、勝つためには、もう少しアベレージを上げなくてはいけません。それを実現するためにどうすればいいか、話し合っています。方向性は分かっていますので、ウオームアップでセットアップに集中したいと考えています。昨日の午前中は気温が低くて苦労しましたが、今日は気温が上がりました。明日も暑くなることが予想されるので、前回のイタリア戦のようなことがないようにしたいです。過去2戦、優勝から離れていますので、今回は勝利に向けて全力を尽くしたいと思います」
マルク・マルケス(Moto2 ポールポジション) 「ここはブラドルのホームGPなので、彼が最大のライバルになります。最初はうまく乗れませんでしたが、昨日から着実によくなってきました。いくつか問題はありますが、Moto2のマシンをさらに理解できるようになってきました。だからいい方向を見つけるのが楽になったんだと思います。このサーキットはパスするのがとても難しいので、ポールポジションを獲得できてうれしい。また、マシンにも満足しています。明日は表彰台に上がれるようにがんばりたいです」

ステファン・ブラドル(Moto2 2番手)
「今回の目標は、フロントローを獲得することでした。なぜなら、このサーキットでは最前列からスタートすることがとても重要ですので、その目標は達成することができました。フロントのサスペンションのセッティングを、もう少しよくしなければなりません。攻めていくと問題が出てきます。でも明日に向けて、まずまずいい状態は作れたと思っています。長くて厳しいレースになるはずです」

アレックス・エスパルガロ(Moto2 3番手)
「このサーキットはラップタイムが僅差なので、この2日間はとても大変でした。そしてコース上が常に混雑していますから、タイムを出すためにクリアなスペースを見つけるのがとても大変でした。このため計画を変え、セッション中盤で多くのライダーがピットにいるときにソフトタイヤを装着したんです。一度、ファステストを出したのですが、結局は3番手でした。このサーキットでのフロントローは特に大事なので、うれしいです」

高橋裕紀(Moto2 13番手)
「フリー走行でトップタイムをマークしたところまではよかったですし、予選に向けて自信もありました。コースインして順調にタイムを上げていったのですが、前を走っていたブラッドリー・スミス選手(Tech 3 Racing)が急にアクセルを戻し、それを避けるためにラインを外してブレーキを掛けたところ、あっという間に転んでしまいました。そのあと、マシンを修復して、ラスト4分くらいでコースインできたんですが、マシンの状態が完ぺきではなく、ダウンヒルの先、12コーナーで転んでしまいました。スミスは、イエローフラッグが出たのでアクセルを戻したらしいのです。最初のアタックで出したタイムで13番手でしたし、ちゃんと走れていたら……と悔しいです。マシンをちゃんと直してもらって、明日の決勝では追い上げたいです」


自動車新聞社からのお知らせ
LIGARE(リガーレ) vol.32 販売中「政府主導で”プローブ情報の真価”が取れる国シンガポール」

Autonomous Vehicle and ADAS Japan 2017のメディアパートナーになりました。

LIGARE(リガーレ) vol.31 販売開始「”コネクテッド戦争”第三極の登場」

スペシャルコンテンツ [PR]
【特集】業務用アルコールチェッカーって、どれがいいの?(2)
【特集】業務用アルコールチェッカーって、どれがいいの?(2)
PC管理ソフトがセットになり、より強力になった安全運転の推進

業務用ドライブレコーダー特集1 全ト協助成対象などを紹介
業務用ドライブレコーダー特集1 全ト協助成対象などを紹介
ISO39001の導入にも役立つ支援ツールをご紹介

業務用ドライブレコーダー特集2 全ト協助成対象などを紹介
業務用ドライブレコーダー特集2 全ト協助成対象などを紹介
ISO39001の導入にも役立つ支援ツールをご紹介

トラック・バスのオルタネーターはリビルト品がお得 太田美品通商
トラック・バスのオルタネーターはリビルト品がお得 太田美品通商
トラック・バスのオルタネーター・スターターなど電装品専門店

【特集】業務用アルコールチェッカーって、どれがいいの?
【特集】業務用アルコールチェッカーって、どれがいいの?
安全運転の強化推進に威力を発揮するのは・・・

【特集】アルコールチェック義務化へカウントダウン タニタのアルコールチェッカーが大人気

事業用(トラック・バス)エコタイヤはどれがいいの?【1】

事業用(トラック・バス)エコタイヤはどれがいいの?【2】

どれがいいの?アルコールチェッカー比較特集【1】
どれがいいの?アルコールチェッカー比較特集【1】
性能・価格を比較し国内メーカー9社を紹介

どれがいいの?アルコールチェッカー比較特集【2】
どれがいいの?アルコールチェッカー比較特集【2】
性能・価格を比較し国内メーカー9社を紹介

Business Wire