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年頭所感―日本ローカルネットワークシステム協同組合連合会長 |
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「NEXT10 〜強く、やさしく、おもしろく〜」を念頭に 新年あけましておめでとうございます。 旧年中は、国土交通省、経済産業省、総務省、厚生労働省、環境省、全国中小企業団体中央会、全日本トラック協会を始めとする関係省庁、諸団体様には大変御世話になり、心より厚く御礼を申し上げます。 新型コロナウイルスの影響を始め、日本経済を取り巻く環境は厳しさを増しています。ロシアによるウクライナ侵略を背景とした国際的な原材料価格の上昇や円安の影響などで世界的にも景気後退懸念が高まる中、国内では経済活動が徐々に再開する一方で、日常生活に密接なエネルギー・食料品等の価格上昇が続き、環境が難しくなってきました。 今年の干支は「卯」。卯年の「卯」はもともと「茂」という字が由来といわれ「春の訪れを感じる」という意味であり、また、「卯」という字の形が「門が開いている様子」を連想させることから、「冬の門が開き、飛び出る」という意味があると言われています。今までの数年間から大きく「飛躍」し、私たちの生活が大きく「向上」する年になって欲しいものです。また、私たちにとっても、新たなビジネスでステップアップをするチャンスになる一年にしたいところです。 企業が次なるステップに到達するには、きちんとした経営戦略を立てる必要があります。経営戦略は多様化しており、成長している企業は「模索」して考えている企業、企業間連携やM&Aなどを積極的に行い、事業を拡大している企業です。 一昨年10月に岸田内閣が発足し、岸田政権が掲げる「新しい資本主義」の旗印のもと、三つの方針を出されています。スピード感のある改革を期待しております。コロナ禍であっても物流は止めることは出来ません。そのため、私達業界は「燃料高騰」「人材不足・人件費高騰」に悩んでいます。政府には、「燃料高騰」のため、また、人材を確保するためにも適正運賃を収受出来る取引環境に改善すること、下請けの多層構造の問題解決に向けて、業界や荷主に向けた改善の働き掛けを急務とし、促して頂きました。私ども運送事業に係る者は、企業活動が活発化しないといけません。 JL連合会では「NEXT10」というビジョンを掲げており、2023年度は前年に続き、「NEXT10 〜強く、やさしく、おもしろく〜」を念頭に、「次代を先取りした、最高の物流ネットワークであり続ける!」との指針を掲げ、10年間の目標であるNEXT10に対して、常に時代に即した新たな要素を加え、強化を図っています。現在はSDGsについて研究を行い、2023年度も更なる発展をしたいと考えています。 そして、JL独自の認証制度が今年で12年目を迎えることとなりました。『物流品質を向上させ、我々が生き残りをかける』ための手段として、会員、組合員の皆様には積極的に参加を呼び掛け、取得の支援をしています。組合員各社がこの制度を利用することで、各種認証制度にも着目し、自ら研鑽を高め使命を達成する事が、自他ともに業績向上に繋がり、社会貢献や社会的信頼も高まるものと考えています。 また、社会貢献活動の一つとしてのJL奨学生制度も、会員、組合員の皆様の募金により累計23名が3年間の支援を受けることができることとなりました。改めて、ご協力頂きました皆様に感謝申し上げます。若者達がこの業界に興味を抱けるよう、会員、組合員の皆様と一体となり、物流業の健全な発展に資するように努めて参りたいと存じます。 JL連合会では、人材募集サイト「トラジョブ」を活用し、ドライバー求人検索サイトでは上位にランクされ、求職者からも多くの反響を頂いています。少しでも事業活性化に向けた応援をできればと、続けております。 この様な中で、行政との更なる連携を図り、関係省庁の行政指導も遵守しながら一層の連帯を強化し、自助努力で頑張って来た私達が報われるように頑張っていきたいと思います。 日本の経済は、物流があってこそ、人間の体でいえば血液と一緒です。止めることは出来ません。皆様のご尽力に感謝を申し上げ、また、業界の皆様方、ご家族の皆様方がご健康で充実した1年を過ごせますように念じ、今後ともJL連合会をより一層盛りたててくださいますように心から御願い申し上げます。 本年も引き続きご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。 |