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神戸・阪神間地区 運賃変更要請 兵タ協
神戸・阪神間地区 運賃変更要請
16日、西神交通が先頭要請する

11月14日から東京のタクシー運賃が改定となって、全国的にタクシーの運賃値上げが予定されるが、近畿では京都業界、大阪業界に続き、兵庫県タクシー協会の神戸・阪神間地区も運賃改定を決め、トップを切って、西神交通(吉川紀興社長)は、16日は兵庫陸運部を通じ近畿運輸局に公定幅運賃変更を要請した。

内容は初乗り普通車(中型)の場合は、1.5km730円(現行同660円)加算運賃246m毎に100円(230m80円)、時間、距離併用運賃1分30秒までに毎に100円(1分25秒まで毎に80円)、深夜及び早朝割増(午後10時〜翌朝午前5時まで1割増(同))、身体・知的障がい者割引1割引(同)、時間割運賃30分間まで毎に3350円(同2,950円)となっている。

申請した吉川社長(兵タ協会長)は「国や自治体から支援と助成を受けているが、稼働率は悪く、乗務員不足が一番で、それには労働条件の改善確保で、要は人材確保が第一。次に安全・安心なタクシー事業の継続で、エッセンシャルワーカーとして健全な経営維持。そして利用者サービスの向上のためです」と改定の必要性を訴えた。

改定要請を受けた山名生也・兵庫陸運部長は「法人事業者の3カ月以内で70%台数の申請があれば、すみやかに審査される。コロナ渦でエッセンシャルワーカーとして大変と思うが、働きやすく、利用者サービス向上と、安全で安心なタクシーを期待したい」と理解を示した。

なお、10月に大阪業界第一号として、公定幅運賃の変更要請した日本タクシーの内容は、普通車で初乗り1.5km680円、加算運賃266mまで毎に100円、1分40秒まで毎に100円、遠距離割引変更は「9,000円超1割引き」としている。