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第22回交通安全祈願祭、交通事故犠牲者慰霊祭を挙行
交通安全を祈願、事故防止を誓う

兵庫県トラック協会(原岡謙一会長)は9月29日、神戸市中央区の生田神社で第22回交通安全祈願祭、同会館で交通事故犠牲者慰霊祭を開催した。

なお新型コロナウイルス感染拡大防止の目的から、出席者は正副会長、各支部部長、事務局ら約30名と縮小して行い、直会は中止とした。

祈願祭は神社本殿で神職の祝詞奏上、神楽豊栄舞の後、原岡会長が玉串奉奠。全員に金鈴授与あり、一拝して祈願を終えた。

交通事故犠牲者慰霊祭は、場所を同神社会館4階(富士の間・蓬莱の間)に移し行われた。

招魂の儀、献饌、祭詞奏上に続き、祭文奏上で原岡会長は「ここに諸霊のありし日を偲ぶとき、志半ばにして断たれたご無念のご心中をお察し申し上げ、ご遺族の耐え難い悲しみとご心労に思いをいたすとき、正に断腸の思いであり、遺憾の念に耐えません」と追悼の言葉を贈り「トラック業界は、物資、エネルギーなど国民生活を支えるライフラインとして、国内貨物輸送の配送を担っています。

今後も多様化する物流ニーズに対応し、着実に役目を果たして参らなければなりません。そのためには、トラック運送事業者の輸送の安全の確保と環境対策は最重要課題です。事業用トラックが第一当事者となる全国の死亡事故は、本年7月末現在で昨年同期に比べ20件減少、89件と減少傾向ですが依然高い水準です。

令和4年中の全国事業用トラックでの飲酒事故事例は、7月中旬までに11件も飲酒運転の事故が発生し厳しい状況。このような中業界をあげて、2025年までに事業用トラックを第一当事者とする死者数と重症者数の合計を970人以下とします。

飲酒運転事故ゼロの目標を掲げたトラック事業における『総合安全プラン2020』が定められ、事故防止への啓発事業や過労運転の原因となる長時間労働是正に向けた『働き方改革』に様々な取り組みをトラック業界一丸となって、行っています。本日改めて、交通事故防止に向けて最大限の努力を傾注することを諸霊にお誓いします」と事故防止の決意を朗読した。

その後、出席者全員が玉串奉奠、還魂の儀で閉会となった。