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北川健司 新自動車交通部長 就任会見
「観光と連携し業界の発展を」北川自交部長

近畿運輸局自動車交通部長の北川氏が7月21日に、大阪合同庁舎4号館にて、記者会見を開いた。北川氏は7月1日付で自動車交通部長に着任したばかりであり、今後の取り組みなど抱負を語った。

北川部長は就任の抱負と特に力を入れたいことについて「バスとタクシーとトラックは、人々の生活に欠かせないものと考えています。タクシー業界におきましては、輸送の安全の確保、利便性、快適性の向上、いわゆる活性化ですが、さらなる業界の発展を目指すということが必要であると考えており、それをしっかり支えたい。また、前職は京都市役所で観光行政に携わっておりました。観光との連携を意識しながら、タクシー業界の方々のお役に立てるよう努めてまいりたいと考えています」と語った。

コロナ禍におけるタクシー業界については「2年以上にもわたる新型コロナウィルス感染症の影響、これによってタクシー業界は非常に厳しい状況と捉えています。その中で、感染症防止対策、エッセンシャルサービスとして事業を継続していただいていることに心より敬意を表したい」と謝意を表し、また「近畿管内のタクシー輸送実績につきましては、ゆるやかに回復しているところですが、直近でもコロナの新規感染者数が増加しており、予断を許さない状況かと考えておりますので、引き続き感染防止対策を講じ日々の運行をしていただければと考えています」と引き続き感染防止対策の協力を求めた。

最近のタクシー業界の変化と活性化の取り組みの秘策については「平成25年に近畿運輸局に着任した際、一部の事業者ぐらいしかタクシーの配車アプリが導入されていなかったのではないかと記憶をしています。当時とは違ってキャッシュレス化や、UDタクシーなどの取り組みも進展しているととらえており、タクシーの活性化は着実に進展しているものと実感しております。

また、秘策と言えるかどうかは分からないが、前職が京都市で観光の仕事を行っていたというところもあり、観光タクシーの取り組みや、インバウンド対策に取り組むことが重要と考えています。3年後には大阪万博が控えておりますし、コロナ禍・コロナの後にはインバウンド対応がしっかりと出来るように、今のうちから準備出来ることはしておくことが必要であり、重要であるというふうに考えています」と大阪万博に向けての対応を述べた。

▽北川健司・近畿運輸局自動車交通部長 略歴
(生年月日)昭和58年10月4日(38歲)
(出身地)大阪府
(学歴)慶應義塾大学 商学部 卒
平成19年4月 国土交通省総合政策局技術安全課
平成25年4月 近畿運輸局自動車交通部旅客第二課専門官
平成26年8月 近畿運輸局企画観光部交通企画課長
平成27年7月 近畿運輸局交通政策部交通企画課長
平成28年9月 観光庁観光産業課長補佐
平成30年7月 国土交通省航空局交通管制部交通管制企画課長補佐
令和2年7月 京都市産業観光局観光MICE推進室担当部長
令和4月7月 近畿運輸局自動車交通部長