自動車ニュース
大タ協 第42回定時総会
「新しい経営感覚を」坂本会長

大阪タクシー協会(坂本栄二会長) は6月20日、シェラトン都ホテル大阪で、第42回定時総会を開き、令和3年度事業報告、令和3年度財務諸表、定款の一部変更、理事及び監事の選任、役員選定の5議案を全て原案どおり承認した。

冒頭あいさつで坂本会長は「エッセンシャルワーカーとして、タクシーを必要としている方がたくさんおられます。そういった中で一生懸命やってきました。さまざまなところに要望し、支援を受けることができ、これもひとえに全タク連を中心とした団結力の賜物ではないかと改めて感じております。また、昨今のデジタル化、あるいはキャッシュレス化によるコストが増えてきている。生産性向上をいかに上げていくか、そのためには適正なる運賃の改正をいかにして求めていくか。社会状況の変化というのはコロナ禍で色んな形で起こっている。我々は新しい経営感覚を取り入れていかなければならない。本日の総会をきっかけとしまして、より一層みなさま方と団結力を深めて色んな課題に挑戦していくきっかけの総会にしたい、今後とも会員のみなさま方のご理解ご協力をお願いしたい」と述べた。

役員選定については、坂本会長が再任、副会長には古知愛一郎氏(梅田交通株式会社)、坂本篤紀氏(日本城タクシー株式会社)、高※1士誠司(合同会社都島自動車商会)の3名を選任、残り2名は協議の上、次回の理事会にて報告されることとなった。

来賓の祝辞では、金井昭彦・近畿運輸局長より「運輸業で一番重要なのは安全でございます。北海道知床の遊覧船では大変痛ましい事故がございました。国交省としてもこのようなことが二度とないように、日々の安全点検、制度の構築等進めておりますが、タクシー事業のみなさまにおかれましても、今一度安全対策の徹底をお願いしたいとおもいます」と安全対策について協力を引き続き求めた。
続けて、田中文幸・大阪府警察本部交通部交通総務課長から「運転に不慣れな若年者対策を含め、安全管理を徹底いただき、1件でも死亡事故、交通事故がなくなるようプロのドライバーとして、みなさまの模範になれるように努めていただきますようご指導のほどよろしくお願いいたします」と述べた。

なお、来賓には金井昭彦・近畿運輸局長、柳瀬孝幸・近畿運輸局自動車交通部長、田内文雄・近畿運輸局大阪運輸支局長、坂本克己・全日本トラック協会会長、松崎宏則・全日本トラック協会常務理事の5名が出席した。

※1=高は異字体