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令和4年度定時総会を開催
「既得免許の運転者教育を経営の中に」有馬会長

兵庫県指定自動車教習所協会(有馬洋一会長) は5月30日、グリーンヒルホテル明石で、令和4年度定時総会を開き、令和3年度年度事業報告、同決算、任期満了に伴う役員の改選を原案どおり承認した。

総会冒頭あいさつで有馬会長は「山口前会長のときから、高齢者講習は我々がやりやすく、また経営的にも利幅のあるものにしてほしいと依頼をしてきましたが、なかなか警察庁が声を上げなかった。ただこの4年前ぐらいから、自民党に自動車学校を応援する議員連盟ができました。これにより、大体は我々の要求通り警察庁は応えてくれました。料金の値上げの問題、書類等、認定教育における消費税等の問題などです」と議員連盟により、少しづつ改善されているとした。また、「今8,000万人といわれる既得免許の運転者教育を経営の中に入れていけるような自動車学校でなければならないと強くおもっています」と自動車学校の在り方について考えを述べた。

報告事項の新年度事業計画では、運転技能検査制度の導入等、大幅改正となった高齢運転者対策の推進や第二種免許等の受験資格の見直し等が盛り込まれた改正道路交通法が本年5月に施行されるなど、必要な対策を推進するため、会員相互が一層の相互協力や情報交換等を行えるよう、次の4点を基本として、事業を積極かつ的確に推進するとした。1.常に教習水準の維持向上に努め、安全な運動行動のとれる初心運転者の養成に努める、2.増加する高齢者講習受講者の受入の強化及び講習内容の充実並びに各種受託業務及び既得運転者の再教育を適正に推進する、3.適正かつ効率的な業務の管理運営に努め、経営環境の変化に対応した事業を積極的に推進する、4.円滑な協会運営により、会員相互の緊密な連絡協調のほか、あらゆる機会を通じた意見交換で課題等の解決を図る。

任期満了に伴う役員の改選では、有馬会長が再任、中尾和彦氏が副会長に新任、青山涼平氏と山口喬氏が理事に新任となった。また、顧問に山口勝英氏(東播自動車教習所)と黒田和彦氏(前専務理事)を選任した。

総会終了後、令和4年度定例表彰式が来賓に角田正文・兵庫県警交通部長らを迎え開催した。角田部長は、受賞一人ひとりに表彰状を手渡した後、その功労を称えた後「昨日(5/29)現在、県下交通事故死者は42人となっており、その内57.1%が高齢者です。県警察では、高齢者宅を訪問して、交通安全指導をする活動や、教習所のみなさまのご協力を得て「シルバー・ドライバーズ・スクール」など高齢者にはより多くの交通安全教育を受ける機会を提供して加齢に伴う身体技能の低下等、高齢者の特性の周知を図っている。今後とも、県民の安全安心を確保するため、引き続き初心運転教育機関としての社会的役割を果たしていただきますとともに、地元警察署との連携した高齢者等の交通安全教室の開催、地域の交通安全教育センターとしての活動にお力添えいただきますようよろしくお願いいたします」と述べた。

なお、受賞者は次のとおり。
〔優良教習所〕加東自動車教習所、福崎インター自動車学校、香住自動車教習所、三原自動車教習所
〔教習功労者〕坂井武司氏(姫路中央自動車学院)、谷垣司氏(豊岡自動車教習所)
〔教習業務功労者〕佐々木隆児氏(神戸ドライヴィングスクール)、佐藤喜則氏(リエゾンドライビングスクール)、大堀隆裕氏(杭瀬自動車学校)、池田洋一氏(尼崎ドライブスクール)、渋谷正樹(西脇自動車教習所)、谷川秀樹(播磨自動車教習所)、關晃照(東播自動車教習所)、藤原美緒(加東自動車教習所)、北川貴之(兵庫県自動車学校姫路校)、高※1尾忍(福崎インター自動車学校)

※1 高は異字体