自動車ニュース
年頭所感― 一般財団法人 近畿陸運協会 理事長 松川 隆男
「安全・安心・環境に優しい車社会の構築」で使命果たす

明けましておめでとうございます。
令和4年の年頭にあたり謹んでご挨拶申し上げます。
旧年中は、当協会に対しまして何かとご指導ご鞭撻を賜り厚くお礼申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。

昨年は新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が3回発出される等、日常生活はもとより、企業運営にも多大な影響を及ぼしました。昨秋以降、国内では新規感染者数が大幅に減少し、落ち着いているところですが、新しい変異株が世界へ急速に拡大する等、依然として、収束の兆しが見えない状況が続いています。

その中で、当協会の事業に直接影響のあります令和3年の国内自動車新車販売実績についても、昨年の前半は回復傾向にありましたが、夏ごろから世界的な半導体不足、東南アジア諸国での新型コロナウイルス感染再拡大等により、海外からの部品調達の滞りが影響したことで、7月から前年比でマイナスが続いており、9〜10月は約30%減と大幅に落ち込む等、依然として先行きが不透明な状況です。

当協会における事業の根幹でありますナンバープレートの交付代行事業につきましては、2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会が延期になったことに伴い、特別仕様ナンバープレートの申込期限が、令和3年9月30日まで延長されたことで、全国で約290万件の申込があり、そのうち近畿では約14%程度を占める結果となりました。今年4月には、新たな全国版図柄入りナンバープレートの交付が開始されますので、多くの皆様にご利用いただけるよう引き続き広報活動等を進めてまいります。

私ども協会は、本年も「安全・安心・環境に優しい車社会の構築」の理念の下、公益性を堅持し、より一層社会的使命を果たすべく各種事業を行ってまいります。

例えば、公益事業としてイベント等を通じた自動車盗難予防啓発活動、安全・安心な車社会構築へ向けたシンポジウム・セミナー等への取組み、運輸安全マネジメント支援対策、環境対策として大阪支部構内に設置しているEV用急速充電スタンドの更なる利用促進への取り組み等、諸事業を推進して参ります。

皆様方には昨年にも増してそれら事業へのご理解とご協力をお願いたします。
最後になりましたが、新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束と皆様方の事業のご繁栄とご健勝、ご多幸を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。