自動車ニュース
年頭所感― 一般財団法人 兵庫県交通安全協会長 塚本 哲夫
安全で快適な交通社会の実現を目指して

昨年7月に一般財団法人兵庫県交通安全協会の会長に就任いたしました塚本です。
皆様方におかれましては、ご家族とともに輝かしい新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。

平素は、交通安全協会の運営はもとより、四季の交通安全運動をはじめ、各地域や職域などにおける各種交通安全活動に多大なるご尽力をいただいておりますことに厚く御礼申し上げます。特に、一昨年から続いておりますコロナ禍のなか、感染防止対策を徹底しながら交通安全活動を実践、展開されたご努力に対しまして、改めて感謝申し上げるとともに、深く敬意を表する次第であります。

さて、昨年の県下における交通事故は、11月末現在で事故件数は減少しているものの、死者数は増加し、その半数以上を高齢者が占めるとともに、自転車利用者のルール違反などによる事故も後を絶たない状況となっているなど、今なお多くの尊い命が交通事故で失われています。

当協会といたしましては、今年も新型コロナ感染症防止対策に万全を期しながら、県民一人ひとりに交通ルールを守ることの大切さを堅持していただき、関係機関・団体と連携して、県民に強く印象に残る創意工夫を凝らした交通安全活動を強力に推進し、悲惨な交通事故を減らすため、交通安全意識の高揚に努めてまいります。

特に、高齢者の交通安全対策として、衝突被害軽減ブレーキ等を搭載した安全運転サポート車の乗車体験もできるシルバードライバーズスクールなどの参加・体験型の交通安全教室の開催のほか、夜間の交通事故防止に高い効果のある反射材用品の普及啓発を行ってまいります。

また、未就学児を始めとする子供の交通安全教室の開催にも引き続き力を入れてまいります。

更に、自転車の安全対策では、年齢に応じた自転車安全教室、交通安全ジュニア・シニア自転車大会の開催のほか、県条例の自転車保険の加入義務化や自転車利用者のセーフティネットになっている「自転車会員が加入できるひょうごのけんみん自転車保険」、「TSマーク付帯保険」の有用性を周知してまいります。
当協会の業務運営につきましては、引き続き組織体制・業務運営の合理化・効率化を図るなど堅実な財政基盤の確立に努めるとともに、職員一同、更なる「安全で快適な交通社会の実現」を目指し、事業に邁進する所存でございます。どうか皆様方におかれましても、より一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

皆様方の益々のご健勝とご多幸を祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。