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バリアフリー化推進功労者表彰式を実施 優秀賞4者 奨励賞4者 |
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初のWEB表彰式開催 近畿運輸局(金井昭彦局長)は9月15日、大阪合同庁舎4号館にて、近畿バリアフリー化推進功労者表彰式を新型コロナウイルスの状況を鑑み初のWEBでの開催となった。今回の表彰は、近畿運輸局管内に所在し、バイアフリー化の推進に多大な貢献が認められた団体等に対して実施したものである。 表彰式の開催にあたり、金井局長は「表彰制度をより充実させるために今年度は優秀賞と奨励賞の2つを設置した。先日、東京パラリンピックが開催され、多様性の重大さがより広く認識されたと考えている。本年4月から施行された、改正バリアフリー法に基づき、鉄道など公共交通機関や公共施設のバリアフリー化に加え、学校教育との連携、車椅子使用者用の駐車施設の適性利用の推進など、心のバリアフリーにも取り組んでいる。近畿運輸局としてはバリアフリー化に向けて最大源の取り組みを進めてまいりますので、受賞された方々には先頭に立って今後のバリアフリーを進め、バリアフリーの輪を広げていただきたい」と今後の取り組みについて引き続き協力を求めた。 来賓の代表として島根大学 客員教授の田中直人氏は「この度は受賞された方々おめでとうございます。バリアフリーに関しては意見や提案はあるが現実的な問題として、お金はどうするのか、法律に違反しないかなど、課題はたくさんある。しかし、バリアフリーのガイドラインも進んできており、いろんな形で普及した研修会・発表会もございます。今後は具体的に近畿という地域特性を活かして、近畿だからできる取り組みをしていきたい。共生社会のバリアフリーとして発展を期待します。みなさまのご健勝、ご発展をお祈りして受賞のお祝いの言葉とします」と祝辞を述べた。 なお、各受賞者と受賞理由は以下の通り 【優秀賞】 ▽山陽電気鉄道(株)=ハード・ソフト両面でいろいろな取組を行ってきている中で、社員教育だけにとどまらず、今まで対応が十分でなかった知的障害者の配慮を理解してもらうための啓発活動として製作したポスターを高く評価した。 ▽特定非営利活動法人 滋賀県脊髄損傷者協会=県と障害当事者団体が協働し、質量共に大規模な調査を行い、調査結果をとりまとめ、公表。必要な配慮や現状課題への気づきを与えたことを評価した。 ▽奈良県立 奈良西養護学校、一般社団法人 市民自転車学校プロジェクト、公益財団法人 公害地域再生センター=知的障害・発達障害児に対し、「自転車に乗るのは危ない」という既存の考えを覆すようなユニークな授業を取り入れた独自性を評価した。 ▽(株)フジドリームエアラインズ、(株)MHIエアロスペースプロダクション、(株)エスエーエス=他社には無い器材であり、独自性がある。車椅子利用者がリフトを使う際の不安や、周囲から特別視されてしまう課題をクリアし、一般旅客と同じ場所で同時に搭乗できることが真の共生社会の実現に向けて評価できるとした。 【奨励賞】 ▽NPO法人 ウィズアス=障害者・高齢者に対し、神戸でのおもてなしを、先駆的に、より多くの組織と連携され取り組まれていることを評価した。 ▽ANA関西空港(株)=社内のみでなく、社会福祉施設に直接出向き、空港や航空を感じられる機会を提供し、職員が、多様な障害を持つ利用者への配慮を実際に体感し、理解が促進されることを評価した。 ▽スカイマーク(株)神戸空港支店=航空会社の旅客担当のみならず、ランプ作業員とも協力する等、部署を超えた連携により、バリアフリーの接遇向上に努めていることを評価した。 ▽Peach Aviation(株)=様々な利用者を想定した教育教材が充実しており、ユニバーサルデザインの考え方を全従業員に展開。社員研修も、国土交通省作成のプログラムに準拠した内容を取り入れた研修や障害当事者を中心とした部署構築、ネイティブ講師による手話サークルを展開する等、多様な人材の活躍を評価した。 |