自動車ニュース
令和3年度自動車整備士兵陸部長表彰
「車社会を支える柱のひとりに」(池田部長)
「社会的使命を果たし、時代に即応」(西原会長)

神戸運輸監理部兵庫陸運部(池田博美部長)は7月29日、同魚崎庁舎会議室で、令和3年度自動車整備士等、兵庫陸運部長表彰式を開催。小出悦三氏(有限会社小出)ら11名が受賞した。式典で池田部長は、受賞一人ひとりに賞状を手渡して功労を称えた。
池田部長は式辞で「本日、栄誉に輝かれた11名の皆様は、永年にわたり自動車整備に従事、優れた技術と豊かな経験により自動車の安全確保と環境保全に努められ、他の模範となる方々で一人ひとりの努力の賜物と心から敬意を表します。最近の景気の動向は、政府の感染症対策としての公共投資や内需による堅調さはあったが外需が弱さを継続しており、国内はマイナスとなっている。しかしネガティブな動向の中、自動車整備業界は、全国総売り上げは5兆4500億円を超え、対前年比0.6%と4年連続の増加です。自動車は日進月歩で、交通事故削減の切り札として登場した安全運転サポート車は、昨年の新車搭載率は84.6%普及、またカーボンニュートラルを目指し、政府は2035年まで新車販売の全てを電動化する目標をかかげ、コネクテッドカーの普及にも力を注いでおります。皆様でこれら次々と生まれる最新鋭の自動車の機能をメンテナンスにより、さらなる安全、安心の車社会を支える柱のひとりになって頂きたい。これを契機に技術の向上に努め、永年培われた豊富な知識と優れた技術を発揮して、後輩の指導、育成にご尽力頂き、自動車整備業界の発展に寄与されることを願います」と期待を込めて称えた。

続いて来賓祝辞で西原興一朗・兵庫県自動車整備振興会会長は「栄誉ある表彰を受けられた皆様方は、自動車の整備知識の習得及び技術の向上に研鑽され、安全の確保と環境の保全という大きな社会的責務を果たされており、他の整備士の模範となるところです。先進技術を搭載した車両が続々と登場、それに伴い昨年4月1日より、特定整備制度が施行されました。これと併せ、自動車点検基準の改正も控えており、新たな点検・整備方法の習得となってまいりました。この先もBD検査の導入、自動車検査証の電子化など、改正範囲は多岐に渡ります。整備事業者の役割がこれまで以上に重要となり、自動車整備の現場では改正内容に対応できる整備環境や整備技能が求められています。栄誉ある表彰に浴された皆様方も、自助努力を惜しむことなく、自動車の安全の確保と環境保全という社会的使命を果たすとともに、時代に即応した体制づくりに邁進していただきたいと考えております。十分健康に留意され職場でも後輩の育成、指導に意を尽くされるようお願いします」と述べたあと、コロナ禍での開催に対して兵庫陸運部の配慮に謝辞を表した。受賞者を代表して金本和喜氏((株)チクモグループ)が「本日の受賞を契機に新技術の取得に精進し、日常業務を通じ、車両の安全確保と環境保全に務め、人間的にも一層飛躍に向けて邁進して参ります」と謝辞を述べて閉会した。

なお、受賞者は以下のみなさん(敬称略)
 小出悦三((有)小出)▽金本和喜((株)チクモグループ)▽大塚亮((株)沖モータース)▽伊地智直樹((株)ユニオート)▽大西隆行(神姫商工(株))▽山口賢二((有)神戸産業車両)▽澤尾篤司((株)神戸マツダ)▽深渡晃((株)神戸マツダ)▽今西清裕((株)神戸マツダ)▽堤圭治((株)神戸マツダ)▽原田善博((株)神戸マツダ)