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令和3年度通常総会
「地域密着の配車サービス向上が必要」池田会長

近畿自動車無線協会(池田誠也会長)は5月25日、ホテルクラウンパレス神戸で、新型コロナウイルスの影響を鑑み、小規模にて令和3年度通常総会を開き、令和2年度事業報告、同決算、新年度事業計画、同予算および役員の一部改選を承認した。
冒頭挨拶で池田会長は「新型コロナウイルスの感染拡大により、経済活動が停滞している。我が業界もかつて経験したことのない危機的な状況が続いている。早期にワクチン接種が進み、1日でも早くコロナの支援成果が図れることを願い、今は乗務員の感染防止、利用者が減少のなかで各種支援策を利用し事業の維持に努めなければならない。この状況だからこそ命と生活を守るタクシーサービスを継続しなければならない」と述べた。そして「これまでよりもきめ細かな配車サービスなどに対応するため、配車アプリ、キャッシュレスサービス、AIの活用などタクシーサービスの向上に努めて参りましたが、さらに工夫を重ね、地域に密着し、地域に信頼されるタクシーサービスをしていくことが求められる」と挨拶した。
事業報告によると会員数は149で、IP無線利用が増加、IPのみ37会員、自営・IP併用6会員の43。全体の29.9%が一部を含めIP無線を利用。
新年度事業もさまざまな移動サービスを提供するMaaSに対応するため、IP無線共済事業の見直し、拡充する必要がある。高度化に関する取り組みである、昨年運用を開始したタクシー利用検索アプリ「Taxi-Search」は、全国の地方無線協会でデータ精度の向上に取り組む。さらには全国共通の配車アプリや鉄道系MaaSとのリンク検討など、一層の機能拡充に努めるとした。
役員の一部改選は、油谷士收造氏の新任(二見タクシー無線共同配車組合)、西脇正宜氏の新任(有交紀北・船戸無線共同配車組合)をそれぞれ選任、承認した。
総会恒例となっている、無線関係優良従業員表彰式は中止となった。
令和3年度の受賞者は以下の各氏。
▽犯罪防止等への協力(1名)
岸田健司(守山タクシー)=数回に亘る配車依頼の電話に不信を抱き、警察に通報して特殊詐欺被害を未然防止に貢献した。
▽永年従事し勤務成績優秀(17名)宇都宮隆(生駒交通)、長田義夫(大阪タクシー交友会協同組合)、清水義謙(大阪トンボ交通)、増田哲也(大阪府タクシー事業協同組合)、坂見秀治(関西ハイタク事業協同組合)、難波克典(関西ハイタク事業協同組合)、伊是名光子(近鉄タクシー)、大切弘明(西神交通)、西村健介(全大阪個人タクシー協同組合)、林利一(大丸タクシー)、重松博行(ダイヤ無線配車組合)、葛和友広(仲川交通)、田中博司(日交旅客自動車運送協同組合)、西村吉高(日交旅客自動車運送協同組合)、小溝潔人(阪神タクシー)、清原博司(古市交通)、林博史(松原交通)