自動車ニュース
Port Loop(ポートループ)運行開始記念式典開く
4月から運行開始
巨大連節バス 「Port Loop」のお披露目


神戸市は3月28日、神戸ポートオアシスでPort Loop運行開始記念式典を行なった。

開会にあたり、主催者挨拶で久元喜造・神戸市長(実行委員会会長)は「本日運行開始となる連節バスのポートループは主催者が申し上げるのはおこがましいが、大変すばらしいデザインです。運行はポートライナーの神戸交通輸送の緩和にも協力頂いている神姫バス(株)さんにお願いしたところです。現在進行中の三宮周辺を中心とした再開発で三宮には西日本最大のバスターミナルも完成予定です。神戸はウォーターフロントと都心を結ぶ回遊性が大事で、ポートループはそれを担うものです。多くの人にポートループに乗車いただき神戸の新しい魅力、変わりゆく神戸の姿を見てほしい」と挨拶。

長尾真・神姫バス株式会社社長は約5年に及ぶ構想から運行開始となった神戸ベイエリアと都心を結ぶ連節バス運行にあたり「まず多くの皆様のご支援にお礼申し上げます。神姫バスは2つの長期計画事業を持っており、その1つは神戸市を最重要指定地域と位置づけ色々な事業を展開すること。2つ目はバス事業にとどまらず、街づくり、地域づくりの企業として展開し実現することです。他の鉄道事業や地下鉄等とシームレスな交流(人流)が出来ればとの思いも個人的に持っています。神戸市は東西にレールが整備され交通の便が良いが、バスについては他の都市と同じようにまだまだ乗りづらい、使いづらいのではないかと考えている。連節バスと一般の定期バスを使い分けることにより日本で一番バスも使いやすい都市にしていきたい。また重い責任を痛感しており、安全と信頼の乗り物を心がけています」と述べた。

来賓挨拶で、壬生潤・神戸市会議長は「このポートループは、ポートタワーやメリケンパーク、ハーバーランド、神戸ポートミュージアムなどウォーターフロントを代表する観光スポットをつなぐ移動手段として重要な役割を担うものです」と祝辞。

野澤和行・国土交通省近畿運輸局長は「この新しい交通手段の導入に数回の社会実験を重ねられ、神戸市と神姫バス様にその尽力に心から敬意を表します。このバスは新しいタイプで関西で初めての導入と聞きます。また、リアルタイムに運行状況を表示するスマートバス停を導入された。私は山国の長野県出身でみなと街神戸に大変強いあこがれを持っております。このバスの青と白を基調としたデザインは神戸にふさわしい。近畿運輸局として車両のWi-Fi環境の整備などにお力添え出来たことがうれしい」とそれぞれ祝辞があった。

当日は雨天のため、式典会場に「ポートループ」をスクリーンに投影して、久元神戸市長はじめ、長尾社長、野澤局長、壬生議長が運行開始を祝してテープカットした。

バスは2021年4月1日から運行開始で、1回の運賃は大人(中学生以上)が210円、小児(小学生以下)が110円となっている。