自動車ニュース
令和3年春の交通安全運動キャンペーンについてメッセージ
神戸運輸監理部 兵庫陸運部長 池田博美

平素は国土交通行政、とりわけ自動車交通行政に格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

最初に、新型コロナウィルス感染症に関しまして、3月21日をもって全都道府県での緊急事態宣言が解除されましが、事態は予断を許さない状況であり、引き続きしっかりとした感染拡大への防止対策が必要な状況となっております。
感染症に苦しんでおられる方々に心よりお見舞い申し上げると共に、エッセンシャルワーカーとしてご奮闘されている医療関係者や私たちの暮らしを支えている物流関係者等すべてのエッセンシャルワーカーの皆さまに改めて感謝を申し上げます。

続いて、警察庁が発表した2020年の統計を見ると全国で発生した交通事故件数は約30万件で16年連続して減少しています。また、交通事故死者数は2,839名で戦後最少を更新していますが、いまだに毎日のように、新たに交通事故被害者等となられる方も現実であり、特に顕著な傾向にある高齢者が運転する自動車による事故や子供が犠牲となる痛ましい事故は後を絶たず、かけがえのない命を交通事故から守っていくことが重要となっています。

そのような中、令和3年春の全国交通安全運動は令和3年4月6日(火)から15日(木)までの10日間で全国一斉に実施されます。
私どもでは運動期間中、近畿運輸局と協調し、全国重点である「子供と高齢者を始めとする歩行者の安全の確保」、「自転車の安全利用の推進」、「歩行者等の保護を始めとする安全運転意識の向上」及び「過労運転の防止と運転者の体調急変及び危険ドラッグ等の使用に伴う事故の防止」を最優先課題として指導・啓発に取り組むと共に、県内の自動車運送事業者、自動車整備事業者に対しては立入監査や添乗調査を重点的に実施するなど、より効果的な運動となるよう努めまいります。

また、さらに高度な安全性が求められる事業用自動車については、新型コロナウィルス感染症拡大に伴う新しい生活様式の採用等、大きな社会環境変化等を踏まえるなど、国土交通省により早急に見直しが進められている次期「事業用自動車総合安全プラン」への取組により、世界一安全安心な輸送サービスの実現を目指し、自動車交通事業者への安全運行の徹底を図ってまいります。

最後に、皆様におかれましては本運動期間中、4月10日(土)が「交通事故死ゼロを目指す日」であることを念頭におかれまして、本運動に対し積極的に取組まれ、事故防止に努められるよう御願い致します。