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兵ト協 事故防止大会 (2/2)
講演は梶野宏和・兵庫県警交通部交通企画課警部が「県下の交通情勢について」と題して、佐藤光一・兵陸部整備部門陸運技術専門官が「交通事故防止に係る最近の運輸行政の動きについて」と題して、最後に、山本浩昭・JAF兵庫支部ロードサービス隊主管が「我が社の事故防止対策(事例研究)について」と題して述べた。

梶野警部は「昨日現在、県下の交通事故死亡者は94人(前年−23人)で全国ワースト9位。秋以降、歩行者は早朝(5時〜7時)と薄暮(17時〜19時)が危ない。事故の特徴は6割が散歩と買い物で8割が道路横断中、9割が65歳以上の高齢者。反射材の使用率はゼロ」と説明。また「あおり運転」「ながら運転」の厳罰化についても解説した。さらに飲酒運転の根絶を訴えた。

佐藤専門官は「トラック事故の特徴は他車との事故、類型は追突事故(46%)である。また今年に入って飲酒運転事故が多発、本年5月、飲酒運転の防止等法令の徹底を再度要請したところ」と述べ「乗務前日からは飲酒、酒量を控える指導をお願いしたい」とした。また大型車の車輪脱落事故について「月別発生では10月〜翌年2月まで全体の7割近くで、左後輪タイヤの落輪が令和元年のデータでは112件中96%となった。確実な締め付け、増し締め、確実な点検、専用ボルトとナットの使用をお願いしたい」と。
山本浩昭主管はロードサービスを行うことから、後方警戒訓練はじめ、ドライブレコーダーを用いた教育指導を解説した。

大会は、田正司知祐・兵ト協青年部協議会会長の大会宣言の決意表明を全員拍手で採択、藤原康雄副会長の「年末年始を無事故で頑張ろう」と閉会とのあいさつで終了した。