自動車ニュース
「車両の安全対策に効果的な取組み」ー池田兵庫陸運部長
神戸運輸監理部 兵庫陸運部長 池田博美
平素は国土交通行政、とりわけ自動車交通行政に格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

最初に、新型コロナウィルス感染症への取組に対し、ご自身およびご家族の感染のリスクと大きな不安の中、我が身を顧みることなく献身的に尊い使命と責任を果たしておられます全てのエッセンシャルワーカーの皆様に、心から敬意と感謝申し上げます。

さて、警察庁が発表した昨年の全国で発生した交通事故件数を見ると約38万件で15 年連続して減少しています。また、死者数は、3,215人で昭和23年の統計を取って以来最小となりました。しかし、依然として道路において子供が危険にさらされていること、また、全死者数の半数以上を高齢者が占めているなど、その傾向は兵庫県下でも同様であり、子供と高齢者への対策が喫緊の課題となっています。

そのような中、令和2年秋の全国交通安全運動では、重点項目を「子供を始めとする歩行者の安全と自転車の安全利用の確保」、「高齢運転者等の安全運転の励行」、「夕暮れ時と夜間の交通事故防止と飲酒運転等の危険運転の防止」と定め令和2年9月21日(月)から10日間、全国で一斉に実施されます。

我々兵庫陸運部としましても運動期間中、「大型車両などの通行についての指導取り締まり」への積極的な参画、事業用自動車等の安全運行の確保として「安全・安心な貸切バスの運行を実現するための総合的な対策」に掲げられた事項の着実な実施、事業者が輸送の安全性を最優先とするための「運輸安全マネジメント」や「事業用自動車総合安全プラン2020」を踏まえた事業者による安全運行の徹底、さらに、悪質な法令違反事業者に対する重点的な監査の実施などを行います。また、より安全な車選びに資する自動車アセスメントの周知活動、さらに自動車点検整備推進運動や不正改造車を排除する運動を通じた「車両の安全対策の推進」など、様々な取り組みを組み合わせ積極的かつ効果的に行うとともに、今後の新型コロナウィルス感染症等の状況や、これに伴う国民の交通行動の変化等を注視しつつ、国民の命と健康を守ることを第一に、地域の実情に応じた運動を展開し、交通安全意識の高揚に取り組んでまいります。

最後に、皆様におかれましては本運動期間中最終日、9月30日(水)が「交通事故死ゼロを目指す日」であることを念頭におかれまして、本運動期間中の自動車事故防止に努められるよう御願い致します。