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兵交共済事故防止委員会
「あおるより ゆずるあなたが かっこいい」
兵庫県交通共済協同組合は7月28日、事故防止委員会(中川道明委員長)を開き、出資契約及び事故受付状況、令和2年度交通事故防止標語等の審査、同年事故防止セミナーの開催について審議いずれも原案通り承認した。中川委員長は冒頭「世間は自然災害にコロナウイルスと大変な状況」と述べた後、「本日、疑問等がございましたら質問していただき事故を1件でもなくすように頑張っていきたい」とあいさつした。

出資状況は令和2年6月末現在で830社(前年比−3社)、6,038口(−51)、契約状況は対人653社(−10)12,236台(−189)、搭乗405社(−4)3,940台(−19)、対物632社(−10)11,635台(−95)、車両374社(+4)3,285台(+85)、自賠211社(−11)963台(+20)。事故受理状況は同年6月末現在で、対人死亡事故は1件の1人(前年比±0人)で傷害は52件の63人(−26人)、搭乗者死亡事故は0件、傷害は3件の3人(±0人)、対物事故は276件(−89件)、車両事故は55件(+1件)となっている。

交通事故防止対策の一環として行っている交通事故防止標語等の結果については、今年は合計708点が集まった。標語の部では『あおるより ゆずるあなたが かっこいい』や『運転は やさしい気持ちと 車間距離』 などの計5点が入選し、他6点が佳作に選ばれた。体験記の部では『安全に運転することとは』、児童画の部では幼児の部、低学年の部、高学年の部からそれぞれ1点、計3点が入選した。

令和2年度の事故防止セミナー開催については、過去の開催状況を踏まえ、これまでになかった弁護士からの講演を行う。最近の交通関係法律事情を経営者及び運行管理者に向けて、神戸・但馬・姫路の3地区で開催を予定している。なおコロナ感染拡大の影響を判断し中止の判断も視野に進めていく。委員からは「今後オンラインでのセミナー開催も検討していただきたい」と意見が挙がった。

閉会にあたり稲田豊・交通共済協同組合副理事長は「事故防止を目的としたトライ150が今年で15回目を迎える。次回の委員会までに、新しい事故防止の方策を考えていただき、取り入れたらどうかと思う。よろしくお願いします」とあいさつした。