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『海の日』式典、初のオンライン開催
神戸運輸監理部、近畿地方整備局及び第五管区海上保安本部は7月23日、コロナウイルス感染拡大の影響を受け、『海の日』のイベントを動画配信にて行った。配信動画では、国土交通大臣表彰、海上保安庁長官表彰、神戸運輸監理部長表彰、近畿地方整備局長表彰、第五管区海上保安本部長表彰の受賞者を紹介したほか、神戸海事広報協会と連携した子供から大人まで海・船・港を身近に感じて楽しめるコンテンツ動画『うみクイズ』『おうちで海モノづくり!!』など多数配信した。また海運・造船・港湾などの海事産業や海の安全を守る仕事についても動画が上げられた。動画配信を利用した『海の日』のイベントは今年が初となる。

石原彰・神戸運輸管理部長は九州地方などの豪雨災害について触れ、被災者に対しお見舞いの言葉を述べ、その後「コロナの時代にあってもネットを通じて多くの方々と共に海の日を祝えることを大変うれしく思います。日本は海洋立国、海事立国です。日本の貿易の99.6%、国内輸送の40%は船で運ばれています。日本の私たちの社会経済そして暮らしは船なくして成り立ちません。忘れてならないのは、船を支えるため多くの方々が日夜努力をしているということ。受賞される方々の日頃の努力に改めて敬意を表したいと思います」と述べた。また、成瀬英治・近畿地方整備局副局長、後藤浩平・第五管区海上保安本部長らも受賞者に祝辞を述べ敬意を表した。

祝辞では、久元幸造・神戸市長、酒井隆司・一般社団法人日本船主協会阪神地区船主会議長、浦隆幸・全日本海員組合関西地方支部地方支部長、河瀬伸幸・阪神港湾建設協議会会長らからメッセージが寄せられた。久元市長は「今年に入り私たちは新型コロナウイルスという見えない敵と戦ってきました。そのような中にあっても国民生活の平穏と経済活動が滞りなく維持されてきたことは、海上物流がきちんと運営されてきたことのおかげです。開港から150年、神戸は港と共に発展してきました。そして令和の時代、間違いなくテクノロジーが進化をしていきます。神戸市はテクノロジーの進化を積極的に取り込み、安全を第一に神戸港の発展を期して参ります。そして神戸港が社会的使命を果たし世界の港湾の中で名誉ある地位を占めることができるように全力を尽くしてまいります」と語った。