自動車ニュース
池田兵庫陸運部長インタビュー
「何でも相談してほしい」
4月1日付で兵庫陸運部長に就任した池田博美氏(いけだ・ひろみ)に話を伺った。前職は近畿運輸局自動車技術安全部次長で、兵庫へは3年ぶりの着任。昭和55年に兵庫県陸運事務所に(現兵陸部)に採用されて以来40年、そのトップに昇り詰めた。

—— 4月の着任でのあいさつは

「コロナの影響で就任あいさつはなし。人を集められないので。ただ首席らに感染予防に万全をと指示した。手洗い、消毒、窓口のシール等対策をとった。幸いなことに関係者からは現在に至るまで一人の感染もなく、日頃より陸運部を利用いただいている皆さまのご協力にも感謝しています」

—— 業界向けに一言

「どんなことでもどしどし相談に来て頂きたい。現状ではやはりバス、タクシー事業者の相談が多い様です。不要不急の外出自粛要請の中、公共交通機関としての使命を果たされているので大変だとお察しします。整備事業では8千人以上の受講希望者がいるといわれる特定整備の主任者資格取得研修の実施です。精力的に取り組みたい」

—— 思い出深い職場はありますか

「平成22年に京都運輸支局で開催した、目の不自由な方を対象とした音の体験会です。電気自動車の普及により、エンジン音がない自動車が世の中に増えることに対し、目の不自由な方は不安に思っていることから、その音を体験する会を開催しました。その結果、不安が少しでも解消されたなら、苦労したかいがあったと思います。もう一つは、平成26年から本省へ出向した2年間です。中でも道路運送車両法の改正に携わり、それまで28tが上限だったトレーラの車両総重量を36tまで引き上げました。自動車の基準が変わっていく様子を間近で体験したことは、私の貴重な財産となっております」

—— 趣味とか休日の過ごし方は

「近くの山でのトレッキングや冬のスキーなどスポーツ全般を楽しんでいたが、右膝じん帯の再建手術や、椎間板ヘルニアの除去手術などを経て、現在はウォーキングが中心。黙々と歩いている中、仕事や家庭、反省や今後の予定など様々な事が頭の中を巡り、私的には心身に大変良い結果をもたらしていると思っています」

—— 自己診断でどの様な性格と思われます

「頑固と思います。昔はわがままが付いたが、年齢を重ね穏やかになってきたと」

加古川市在住、兵庫県立東播工業高校卒、58歳。