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令和2年通常総代会 — 兵庫県交通共済協同組合
純利益1億5千万円超を確保
新理事長に笹山氏を選任

兵庫県交通共済協同組合(北野穰理事長)は6月12日、新型コロナ禍により、出席者を縮少して令和2年通常総代会を開き、理事会上程の原案どおり全議案を承認した。

総代会は、理事長の北野穰氏に代わって、笹山誕一副理事長が挨拶し、「令和元年度は全ての事故種別において、前年より減少を見ることができました。皆様の日ごろからのご指導の賜物。我々の業界はまだまだ先行き不透明な状況が続くと予想され、事故の減少を一つでも実現できることで組合員の経営の一助になるよう取り組んで参ります」と述べた。

任期満了となった役員の改選は北野理事長が退任、新理事長に笹山誕一副理事長を選任、新副理事長に原岡謙一氏を、また新理事6名、新監事2名を選任した。新役員は別掲のとおり。

また、令和2年優良組合員および運転者表彰が行われ、197社559名が受賞した。15年表彰は(株)オオヤマ、10年表彰は(株)GAC、(株)関西物流、淡路清掃(株)の3社、5年表彰は協栄運輸(株)ほか18社、3年表彰はミナト物流(株)ほか29社、年間表彰は豊嶋運送(株)ほか146社が受賞。交共連の会長表彰には大同運送(株)、(株)ジーウエスト、(有)ハヤブサ倉庫の3社が選ばれた。

令和元年度の事業報告で契約状況は、車両を除き目標達成には至らなかった。事業収入は正味共済掛金で対前年より約3000万円減少した。一方支出は、対人共済では前年比1人死亡減の6件6人となったほか、傷害事故は減少(96人減)した。また対物・車両共済は減少したが、特に車両は昨年度の台風21号による高潮被害が発生したため、補償額が増加したが、今年は事故件数が少なく大きく減少した。決算は、収入(費用)34億1千608万8825円、支出(収益)36億564万4132円となり、当期純利益は1億5千555万5307円となり、平成18年より連続1億超の黒字決算を確保している。剰余金処分は、純利益、前期繰越金を合わせた1億5千672万2512円に教育情報費用2千万円を取崩して加えた計1億7千672万2512円を教育情報費用に2千万円、組合積立金8千400万円(特別6千400万円、50周記念事業2千万円)、出資配当金(年5%)149万3520円、利用分量配当6千958万4540円の計1億7千507万8060円を処分、次期繰越金は164万4452円とした。

令和2年度事業計画は新型コロナウイルス感染症の流行により経済活動が大幅に縮小するとも予想されるが、共済としては従来の「役に立つ」「信頼される」「顔の見える身近な」の3本柱をキーワードとした共済事業を展開(1)共済契約の維持(2)交通事故防止活動の徹底(3)交通事故処理の充実― を重点施策として、各種講習会の開催、各種助成、支援制度の実施を行うとした。予算は支出35億9080万4100円(対人12億5477万6499円、搭乗者傷害2千947万1598円、対物16億2千423万3204円、車両4億3千977万2799円、自賠責2億4千255万円)、支出37億133万6943円(対人に12億6千196万7084円、搭乗者傷害3千248万2084円、対物16億5千187万2943円、車両4億7千253万4832円、自賠責2億4千255万円)と予定。利益1億1千53万2843円を見込んでいる。