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近畿自動車無線協会令和2年度通常総会
「ここが我慢どころ」(池田会長)
近畿自動車無線協会(池田誠也会長)は5月28日、ホテルグランヴィア大阪で新型コロナ感染防止対策で小規模で令和2年度通常総会を開き、令和元年度事業報告、同決算、新年度事業計画、同予算および役員の一部改選を承認した。

池田会長は「新型コロナウイルス感染拡大で、多くの国々が感染の恐怖に落ち入り、社会生活、経済活動が停滞した。緊急事態宣言が解除されたものの、我が業界もかつて経験したことのない危機的な状態です。早期の沈静化、収束を願いつつ、今は乗務員の感染防止をはじめ、リスクの軽減と、利用者の激減のなか各種の支援策を活用して、事業維持に努めなければならない。この状況だからこそ命と生活を守るタクシーサービスを継続しなければならない。ここが我慢の仕どころです」と呼びかけた。そして「これまで以上にきめ細かな、インバウンドへの移動提供、キャッシュレスサービス、AIの活用等地域に密着した信頼されるサービスを提供することが肝要で、地域社会に貢献して参りたい」と挨拶した。
出席は池田会長、田畑太郎(滋賀タクシー)、吉川紀興(西神交通)、川本恵三(京都タクシー)、濱本民夫(全大阪個人タク協)の各副会長、井田信雄監事(大タ協)と平祐一専務。

事業報告によると会員数は154で、IP無線利用が増加、IPのみ33会員、自営・IP併用7会員の40。全体の26%が一部を含めIP無線を利用。

新年度事業はさまざまな移動サービスを提供するMaaSに対応するため、IP無線共済事業の見直拡充、高機能アプリケーションの無線装置、配車システム通信サービスの高度化の導入に取り組むとしている。

役員の一部改選は、坂本克己理事の退任、後任に坂本栄二氏(日本タクシー)、平山晃理事の退任と後任に市村隆憲氏(近鉄タクシー)、谷昇理事の退任と後任に三野文男氏(大阪府タク事業協組)、河合功理事の退任と後任に伊藤正樹氏(三和タクシー)をそれぞれ選任、承認した。

総会恒例となっている、無線関係優良従業員表彰式は中止となった。
令和2年度の受賞者は以下の各氏。

▽犯罪防止等への協力(1名)
岸野靖弘(龍華交通)=乗客との会話に不信を抱き警察に通報して特殊詐欺被害を未然防止に貢献した。

▽永年従事し勤務成績優秀
 (16名)
今倉五郎(平和タクシー)、浜田静彦(大阪大同交通)、高橋一郎※(南タクシー)、藤井智(近鉄タクシー)、寺田博昭(神戸相互タクシー)、下津憲二(西神交通)、山口敏(全大阪個人タクシー協同組合)、阪口裕司(大丸タクシー)、岡本正夫(仲川交通)、家福忠幸(日本交通)、藤田貴生(日本交通)、猪塚裕二(阪神タクシー)、川端秀則(日の丸交通)、養父和美(古市交通)、西海哲夫(松原交通)、中野真理(大和交通)

※「高」正しくははしごだか