自動車ニュース
兵庫県バス協会 通常総会
会費免除 (4カ月)を決める
「危機の今こそさらなるレベルアップを」(長尾会長)
兵庫県バス協会(長尾真会長)は6月12日、楠公会館で、令和2年度通常総会を開き、令和元年度事業報告、同決算、令和2年度の新型コロナ対策を中心とした事業計画と会員事業者への支援として、4カ月分の会費免除を承認した。

長尾会長は「コロナウイルスの影響は多大です。乗合バスは、昼間は7〜8割程度(乗客が)戻ってきた感もあるが、それ以降は乗り控えが続いている。一方、貸切バスは6月に入って営業活動できる状況になったところ。兵庫県の県民交流バス等の助成金が倍額になったものの、「ウェルカム・トゥ・ひょうご」のキャンペーン、これをいかに取り組むか、知恵を絞っていきたい。乗合バスは、外出自粛のなか、公共交通機関は確保すると言う矛盾を感じながらなんとか今日までやってきたところ。このことを国や県、関係機関に強く主張して、支援を要望して参りたい。協会として、先ほどの理事会で、協会費を今年度4カ月分減免させていただいたことに決めた。協会としてはギリギリのラインでご理解ください。新型コロナウイルスが収束しても、元通りにはならないだろうと思っている。経営環境、事業環境をしっかり見据え柔軟に新しい取り組みが必要と考える。しかし安全安心の取り組みは変わりなく、今まで以上に要望される。各社の安全運行をお願いします。最後に私事になるので恐縮だが、毎日のごとく乗務員から「今日はお客さんが出かけた」「客が増えた」との報告を聞く。今ほど社員一同が危機感をもって取り組んでくれている時はないと感じている。どうか従業員の熱い思いのある内に、安全、安心の取り組みと、一段高いレベルのサービス力を、兵庫県のバスは提供できるよう協力をお願いします」と挨拶した。

新年度予算は前年より約2千468万円減額、運輸助成交付金予算は4千485万2千円。

役員の一部変更は、内藤直樹理事(神戸市交通局自動車部長)の退任で、後任に大岩根禎一氏(同)を、木村俊紀理事(山陽バス(株)会長)の後任に長谷川真一氏(同社代表取締役社長)を承認した。