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輸送秩序確立委員会開く
兵庫県トラック協会(福永征秀会長)は2月14日、令和元年第2回輸送秩序確立委員会(尾上昌史委員長)を開いた。当日は欠席の尾上昌史委員長(淡路共生陸運(株))に代わり、藤尾健司副委員長(姫路合同貨物自動車)が議事進行を務めた。

令和元年度の事業報告として、改正貨物自動車運送事業法についての周知及び施行に向けた取り組み、働き方改革の実現に向けたセミナーの開催実績などを報告した。適正な運行管理、労務管理等を目指した適正化事業推進対策として実施した巡回指導については、今年1月末現在で609件の訪問を実施しており、そのうち、悪質性の高い営業所に係る行政通報は0件と前年の2件を下回る件数となった。

令和2年度の事業計画案について、昨年に引き続き改正貨物自動車運送事業法の周知活動や施行への積極的な対応や長時間労働是正を図るため、生産性の向上や取引環境の改善等『働き方改革』の実現に向けた対策の推進、標準貨物自動車運送約款の浸透等による適正な運賃・料金収受の推進などが明記された。適正化事業推進対策では巡回指導目標件数840件を目指したいとした。また、改正貨物自動車運送事業法の施行に伴い、社会保険・労働保険の未加入に対する指導には、保険の未納も指導の対象に加わり、いずれも事業案を原案通り承認した。

閉会の挨拶で瀬村人士副委員長は「働き方改革の実現は、自社の努力だけではできない事。荷主との交渉では様々な問題があると思うが、今の良い波に乗り、進めていければと思う」と締めくくった。