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大阪府トラック協会「運び方改革セミナー」開催 (1/3)
大阪府トラック協会(辻卓史会長)は2月10日、アートホテル大阪ベイタワーで「運び方改革セミナー」を開催した。

辻会長は冒頭「現在、少子高齢化や人口の減少によりドライバー不足が著しい。このままでは、事業者にとっても事業の脱退どころか維持継続していくことすら困難になる。ドライバー不足の対策として高齢者は貴重な戦力ではあるが、心疾患や脳疾患のリスクが高まることから、おのずと限界がある。一方、女性ドライバーの比率が2.4%、40人に1人と世間水準を大きく下回り、トラック輸送業界の厳しい労働環境が障害となっていると思われる。また、外国人労働者の導入も取り沙汰されているが、免許制度上の制約に加え、言葉が壁となり、安全安心を確保するうえで問題があり、即戦力にはなり得ないのが実情。したがって、ドライバー不足問題の解決緩和には、ドライバーの労働時間、賃金を少なくとも全産業の平均的水準に改善、男女を問わず若い人たちにとって魅力があり、働きたくなる職業に変え、産業促進をする必要がある。そのためには、原資として適正運賃、料金の収受が不可欠だ」と現状、課題について述べ「労働条件、労働環境の改善は、荷主や社会全体の理解と協力があって初めて実現できるもの。国交省が主管となりホワイト物流推進運動のスタート、ホワイト経営認証制度導入の検討など、行政もトラック運送事業の厳しい状況を理解し、様々な施策を講じている。しかし、これを実行するのはあくまで我々事業者自身。そのためには、全事業者がワンチームとなり、相当な決意と覚悟を持って立ち向かわなければならない」とあいさつした。