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近畿運輸局長表彰式開催
湖東圏域・広陵町地域の公共交通活性化協議会が受賞

近畿運輸局(八木一夫局長)は2月21日、令和元年度近畿運輸局地域公共交通優良団体近畿運輸局長表彰式を開催。地域公共交通の確保・維持に積極的に取り組み、顕著な功績のあった団体として、「愛のりタクシー」を運行する湖東圏域公共交通活性化協議会(滋賀県)と「広陵元気号(バス)」を運行する広陵町地域公共交通活性化協議会(奈良県)の2者を表彰した。

八木局長は受賞者の取り組みを称え、祝辞を述べた後「地域の公共交通は地域住民の方、とりわけクルマを運転できない高齢者や学生などにとって不可欠な移動手段。福祉分野、教育分野、商業分野など街の様々な機能を支え、街の活力を維持、向上させるための重要なインフラだ。今回受賞された皆様は公共交通の地域にとっての重要性を深く理解され、それぞれの地域の実情に応じた意欲的な取り組みにより顕著な功績をあげられた。他地域の模範として今後も地域公共交通の発展にご尽力願います」と述べた。


受賞者取組実績は以下の通り。

【湖東圏域公共交通活性化協議会】
湖東圏域の市町(彦根市、愛荘町、豊郷町、甲良町、多賀町)が連携し、公共交通空白地域の解消を図るなど、広域交通ネットワークの形成を実現。平成31年、路線バスと予約型乗合タクシーの役割分担見直し、市街地回遊性の向上を目的として、近畿初の地域公共交通再編実施計画を策定するなど、地域公共交通の活性化に積極的に取り組んだ。

【広陵町地域公共交通活性化協議会】
無償・デマンド方式で運行していたコミュニティバスを、平成28年に有償化した上で、利用者数の大幅増を実現し、その後も、定時定路線化や、パターンダイヤの導入、運行方法や運賃の見直し等による住民ニーズや継続性を意識した見直しを行うなど、地域公共交通の活性化に取り組んだ。