自動車ニュース
「もう一度初心にかえって、安心安全を」 (八木局長) (2/2)
3部では、独立行政法人自動車事故対策機構兵庫支所の藤原秀一・アシスタントマネージャーが「飲酒運転「0(ぜロ)」に向けた事業者における意識付けの重要性について〜初心にかえって「安心・安全を」〜」と題し、講演した。冒頭「飲酒運転は法律違反。犯罪行為である。ゼロにしなければいけないと、一生懸命取り組んでいるにも関わらず、平成29年の飲酒運転による事故件数は45件」と現状について説明。その後、過去の飲酒運転事故について紹介し、飲酒運転の恐怖について再度認識を求めた。運転手への指導について「飲酒運転防止に特化した指導では限界がある。翌日に運転を控えているならアルコールは摂取させない。プロドライバーならばアルコールぐらい我慢出来て当然。「酒=毒」くらいのイメージを持って指導を」と強く語った。また、アルコール指導の事例について紹介「ある事業者では、休日を過ごしている翌日出勤予定のドライバーに夕方、運行管理者が体調や予定などについて電話をしている。特にアルコールについては摂取を控えるよう伝えている。さらに翌朝にも、アルコールチェッカーによるチャックや体調の確認、休日明けなので気持ちを切り替えてハンドルを握ることを指示している。ここまでしないと成果は上がらない」と説明し、個別指導の重要性を訴えた。

その後、猶野喬・近畿運輸局 自動車技術安全部長は「今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催される。世界中から日本に目が向けられ、多くのひとが日本を訪れる。また事業用事業車総合安全プラン2020の目標年でもある。1件でも事故を減らすため、引き続き、みなさまの協力をおねがいします」とあいさつし閉会した。