自動車ニュース
年頭所感ー一財日本自動車査定協会兵庫支所 支所長 山地 徹
質の高い効果的事業の遂行
平素は、当協会の運営に格別のご理解を賜り、厚く御礼申し上げます。

皆様のおかげをもちまして無事に新年を迎えることができ心より感謝致しております。

昨年を思い起こすと、日本では豪雨による河川の氾濫や停電、自動車の暴走事故、あおり運転など天災と人災の多い一年でした。被害にあわれた方々に謹んでお見舞い申し上げます。

世界では、昨年に引き続き保護主義が台頭しており、貿易摩擦による景気減速が現実味を増してきました。日本を含め世界各国の景気が不透明な中、アジアにおける国家間の対立も解決の目途が立たず、年間を通して安心して暮らすことの出来ない、不安定な一年だったように思います。

自動車業界においては、平成30年度の乗用車保有台数が、平成29年度に対し0.3%増であったのに対し、ハイブリッド車は12.5%増、電気自動車は15.9%増となっており、大きな伸びを見せています。昨年、エコカーは、環境や省燃費に敏感な人達の乗る車から、ごく普通の一般的な車となったと申し上げましたが、この流れがより確実なものとなっていることを実感しております。

これまで先進技術は、高級車から搭載され、次第に大衆車へと広がって行くものでしたが、先進安全技術が搭載された先進安全自動車(ASV)は、消費者の関心が高く、またメーカーの積極的な車種展開も相まって、車格に関係なく順調に普及している状況です。前年に引き続き自動車における安全技術の進歩がひと際目立った一年であったと思います。

査定協会と致しましては、業務の効率化を可能とするタブレット端末を使用した査定の普及、お客様の品質に対する疑問に応える車両状態証明書および修復歴無し証明の普及を進め、時代の進化への対応とお客様の信頼の獲得を図るとともに、査定士の皆様の査定技術力向上に寄与する査定研修会やコンテストを開催し、中古自動車の査定を通じて自動車業界の健全なる発展に寄与していきたいと考えております。

本年も皆様のご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。