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近畿で品目別3懇談会設置に合意
第10回兵庫取引・時短協
トラック輸送における取引環境・労働時間改善兵庫県地方協議会(室長・小谷通泰神戸大学名誉教授)は10月29日、兵ト協会館で第10回会合を開き、これからの取組みは、中央と同様に荷待ち調査で件数が多かった加工食品、建設資材、紙・パルプ物流の3分野の輸送品目別の生産性向上及びトラックドライバーの労働時間改善に向けて2府4県の近畿として改善策を検討、検証等を実施することを申し合せ近畿地方懇談会の設置に合意した。しかし、一方で兵庫県は鉄工、農産物等さらに中小企業も多いとのトラック事業委員の要望もあって、アドバンス事業(実証実験)については「地域の特性を考えたまとめを」と小谷座長はもとめた。これにより今後、近畿地方懇談会で輸送品目ごとに荷待ち、荷受け時間の短縮につながるアドバンス事業が行われる。加工食品と紙・パルプ物流の懇談会座長には、浜崎章洋・大阪産業大学教授を、建設資材物流は、中村隆宏・関西大学教授を予定している。また中央では今年度内に3回の懇談会を開き、ガイドラインを作成する。

働き方改革で、厚生労働省はトラックの労働時間に関するアンケート調査を予定しており、次回会合で具体的な内容を提示したいとした。ホワイト物流に関して協議会の課題としてトラック事業委員からは「我々だけでなく国民、荷主企業をまき込みアピールする機会を作ってほしい」と要望があった。なお次回(11回)は3月頃開催の予定。