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過労死等防止・健康起因事故防止対策セミナー開催
兵庫県トラック協会(福永征秀会長)は9月4日、兵庫県トラック総合会館で過労死等防止・健康起因事故防止対策セミナーを開催した。(1)過労死等の実態、(2)過労死防止計画について、(3)ドライバーの健康管理の3つの公演が行われ、セミナー閉会後、兵庫産業保健総合支援センターによる個別相談会が開かれた。

過労死等の実態では、酒井雅彦・陸上貨物運送事業労働災害防止協会 安全管理士より「業務による明らかな過重負荷を受けたことにより発症した脳・心臓疾患は、業務上の疾病として取り扱われる。異常な出来事、短期間の過重業務、長時間の過重業務を3 つの要件とし認定される」と基準について語った。また過去にあった事例・事故を事例や働き方改革関連法の説明を行い、過労死等の注意を投げかけた。

過労死防止計画について、大西政弘・全日本トラック協会交通 環境部付部長からは「時間外労働の削減として荷待ち時間、荷役時間の削減や高速道路の有効活用。所定の休日配置と計画的な運用のため実態調査をし、クリアできない原因と対策を検討する」等の過労死防止に向けたアクションプランの説明をした。また、ドライバーの生活習慣に関する事業者やドライバーのニーズを調査し、早期に論点を整理など生活習慣の改善を支援するなど、全ト協の取り組みを語った。

ドライバーの健康管理について、平田まり・兵庫産業保健総合支援センター相談員は、過労死及び健康起因事故のメカニズムや健康診断に寄る健康管理、乗務前の点呼に寄る健康管理や睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査について説明をした。また健康管理の一つとして血圧計の導入などを呼びかけた。