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「安全・安心・快適な交通社会」を 警察本部交通部長 橋本康 |
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自動車関係業界の皆様方には、平素より交通安全対策をはじめ、警察業務の各般にわたりまして格別のご協力を賜っておりますことに、心より御 礼を申し上げます。 さて、兵庫県内の交通情勢につきましては、本年8月末現在で、人身事故件数、死傷者数ともに前年同期と比較して減少傾向にあるものの、本年に入り全国的に耳目を集める社会的反響の大きな交通事故が発生しているほか、8月中に限れば、全国ワースト1位となる20人の方がお亡くなりになるなど、決して予断を許さない状況にあります。 また、8月末現在、全交通事故死者76人のうち、高齢者の交通事故死者数は35人と、依然として半数近くを占めており、特に道路横断中など歩行中に交通事故に遭われる方が多く、高齢者の交通事故死者数を押し上げる結果となっています。 さらに、信号機のない横断歩道を横断中の交通事故もいまだに後を絶たず、昨年来、指導取締りの強化に加え、さまざまな機会を捉えて「横断歩道は歩行者優先」について周知を図っているところではありますが、横断歩行者がいるにもかかわらず、止まらないドライバーがまだまだ多いというのが実情であります。 そのほか、飲酒運転による交通事故は年々減少しているものの、毎年150件以上発生しているほか、飲酒運転の検挙件数は、毎年1千件を超えており、平成19年の厳罰化以降は減少傾向であったものが、平成25年以降は下げ止まり状況で推移するなど、飲酒運転の根絶は未だ道半ばと言わざるを得ない状況にあります。 このような交通情勢の中、9月21日から30日までの10日間、「秋の全国交通安全運動」が実施されます。 本運動におきましては、 〇 子供と高齢者の安全な通行の確保 〇 高齢運転者の交通事故防止 〇 夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止 〇 全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底 〇 飲酒運転の根絶 の 5 点を運動の重点としており、県警察といたしましても悲惨な交通事故を一件でも減らすため、交通指導取締りや交通安全教育など、更なる取組 強化を図り、総合力を最大限に発揮していく所存でございます。 皆様方におかれましては、現下の交通情勢と本運動の趣旨を御理解いただくとともに、とりわけ、長時間・長距離を運転する事業用自動車を使用する事業所におかれましては、運転者及び車両の管理のほか、安全確認や交通法令の遵守などの基本の徹底を指示していただきますようお願い申し上げます。 |