自動車ニュース
トラック輸送における取引環境・労働時間改善 地方協議会
「ホワイト物流」の実現推進に向け、自主行動宣言を示す

「トラック輸送における取引環境・労働時間改善 兵庫県地方協議会(座長=小谷通泰・神戸大学名誉教授)」は3月11日兵ト協会館で、第9回協議会を開き、第8回協議会の発言要旨を了承、取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドライン、次年度の取組みについても了承した。また、取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドラインの横展開(荷主団体等周知)について、県内の荷主団体へ協議会の名前で送付することを承認した。

小谷座長は「この協議会も9回目となった。ガイドラインが出来、事例集も出来て一区切りかと思う。一層取り組みを加速化して普及、促進に向けて皆様方の意見をもとめ進めたい」と挨拶。

さらに、第8回の概要報告について了承した。事業者アンケート調査の再集計(クロス集計)については評価の声があった。調査内容についてトラック事業者からは「労働時間が短縮となっても運賃が上がらない実状だ」との発言もあった。

その他ガイドラインでの改善ステップ、参考事例の紹介があり、さらに「ホワイト物流」推進運動の実現に向けた自主行動宣言などが示された。自主宣言についての「インセンティブは何か。罰則があるか」など荷主委員からの質問があったが、事務局からは明確な回答はなかった。協議の終了に際し、小谷座長は「ガイドライン、パンフレットなど盛りだくさんな作成に感謝したい。ホワイト物流への自主行動運動等多様な政策を連携して手段と調整などパッケージにして、地域の課題も含めて目標にいち早く到達することが重要」と締めた。