自動車ニュース
年頭所感ー兵庫県タクシー事業 協同組合理事長 枝松 七郎 (1/2)
新年を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
平素は弊組合事業に格別のご高配を賜り、厚くお礼を申し上げます。

今、タクシー業界を取り巻く2つの大きな潮流があります。
第一にタクシー料金を現金ではなく、クレジットカード、電子マネー、スマホ決済などで済ます「キャッシュレス化」の動きです。このキャッシュレス化を、2015 年の値で国別にみると、韓国89.1%、中国 60.0%、英国55.4%、米国 45.0%に対し、日本は 18.4%と、かなり遅れをとっています。日本の中でも、百貨店、スーパー、ドラッグストア等の小売やホテル、鉄道は急ピッチで進んでいます。タクシー業界でも東京圏はスマホ決済を導入し始めましたが、関西圏は遅れをとっています。キャッシュレス化のスピードは速く、この流れに遅れると、タクシーが交通手段としてお客様から敬遠されかねません。

第二に外国人観光客(インバウンド)の増加です。2013 年に日本を訪問した外国人観光客は1036 万人でしたが、2017 年には2869 万人、そして政府は東京五輪・パラリンピックが開催される2020 年には 4000 万人の目標を掲げています。

この外国人を受け入れるには(1)英語、中国語、韓国語の表記、(2)外国語で接客できる人材の育成、(3)キャッシュレスに対応したインフラの整備(決済用のタブレッド端末の設置など)が急がれます。