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兵ト協、「原価計算活用セミナー」を開催 |
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原価を意識して、危機感を持つことが大切 兵庫県トラック協会は11月9日、「原価計算活用セミナー」を兵庫県トラック総合会館で開催した。講師は、日本PMIコンサルティング株式会社の代表取締役であり税理士の小坂真弘氏(以下、小坂氏)が務めた。 冒頭、兵庫県トラック協会より「昨年11月に改定された標準貨物自動車運送約款の内容も踏まえたセミナー。約款の改正については全ト協のホームページを参考にして活用するように」と会場へ呼びかけがあった。 次に小坂氏によるセミナーが行われた。小坂氏は冒頭、「軽油価格が20円上がっている。また、人材不足により奪い合いが起こっている。人も車も集められる会社だけが業績を維持できるという現状」と運送業界の厳しい状況について述べた。 平成29年11月に改正された標準貨物自動車運送約款等では「積込料」、「取卸料」、「待機時間料」の具体例な料金を運送状に記載する必要がある。小坂氏は、「トラックはどれだけ待たせても無料ということが、まかり通る世界。原価の視点から見れば、費用は1時間ごとに発生している。この辺りを意識できているか、危機感を持てるかが境目」だと強調した。 さらに、「5年後は働き方改革で労働時間の上限が960時間になる。人権コストも燃料コストも上がる中で、取引先がポイントになる」と指摘。「待機時間が長いまたは荷物が手卸しにも関わらず、料金が安いといった取引先もある。適正な料金で交渉できれば、人材も定着して安定した経営ができる」と取引先や荷主との交渉が鍵だと述べた。同時に「関西圏の荷主は全国的に見ても交渉が難航する傾向がある」と危惧した。 セミナーでは、原価計算の実践や計算結果の活用法、改正標準運送約款を踏まえた交渉事例についてレクチャーされた。今回で7年目を迎えたセミナー。大多数が初参加となった今回のセミナーでは、受講者たちは真剣な表情で聞き入っていた。 |