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「自動車業界の動向と エーミング基礎知識セミナー」開催 (1/2)
兵庫県自動車青年会議所(北田直之理事長)は6月26日、自動車整備会館で「自動車業界の動向とエーミング基礎知識セミナー」を開催した(共催:(一社)兵庫県自動車整備振興会)。100年に一度と言われる大変革期を迎えている自動車業界において、技術開発やサービス実装などの環境は刻々と変化している。整備業界においても自動ブレーキをはじめとした先進技術への対応が課題となっており、若手経営者で構成される同団体が主体となった当セミナーで最新の情報を学び、業界の活性化を図っていきたい考えだ。近畿運輸局自動車技術安全部・多田善隆部長(当時)、日産プリンス兵庫販売(株)サービス部・阿田佳樹次長、(株)自動車新聞社・井上佳三代表取締役の3名が登壇し、官民それぞれの立場から最新の情勢を語った。

国土交通省では、「整備技術の高度化」を、人材不足への対応などと並び自動車整備業界の主要な課題と位置付けている。背景には、自動ブレーキをはじめとしたADAS(先進運転支援システム)を、自動車メーカーが続々と開発・実用化している状況がある。一方で、ADASを搭載した車両は、故障時の誤作動が原因で重大事故を起こすリスクが懸念されている。多田部長は、「(1)自動車メーカーが定める整備要領書の提供、(2)外部から電子制御の状態を読み取るための汎用スキャンツールの開発、(3)自動車整備士の研修・育成」を引き続き推進していくと語った。