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次の傘寿・百寿を目指して前進に次ぐ前進をー全ト協坂本会長 (1/2) |
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全日本トラック協会(坂本克己会長)は5月14日、パレスホテル東京で創立70周年記念式典を開催した。同協会は昭和23年に日本トラック協会(当時)として設立し、戦後間もない混乱期から日本の物流を支えてきた。式典には政界からの来賓、各都道府県のトラック協会正副会長ら多数が出席した。 坂本会長は主催者挨拶で多数の出席者に謝辞を述べつつ、「70年前の昭和23年、戦後の混乱の中でわれわれの団体が産声を上げた。波乱万丈の日本の歴史と、われわれ業界の70年は重なり合う。『国破れて山河在り』の戦後、焦土と化した中で、豊かな国民の暮らしを作り、商いを発展させるには物流が大切だということで、われわれの諸先輩はリアカーで物品の輸送を承っていた。昭和48年のオイルショックなどいろいろなことがあった時でも、地域の産業経済を活性化させ、みなさんがより良い生活を目指していくには、われわれトラック業界がしっかりとやらないと、という熱い思いがあって、ずっと今日まで70年歩んできた。業界を代表して、先達の今日までの努力に敬意を表しつつ、感謝を申し上げたい」とこれまでの歴史を振り返りながら謝意を述べ、「阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など大災害があった中で、緊急物資を被災地へ届ける重要な役目を、われわれは数万台のトラックで行った。『日本のトラックここにあり』という評価を頂いたが、ここに集まっていただいた行政や各事業者の方々に大変なご理解とご支援を頂き、われわれは立ち振る舞うことができた」と述べた。 「産業によってばらつきがあるが、右肩上がりで経済が進んでいる。そんな中、われわれトラック業界はこれからも社会のみなさんとともに存在しながら公共の事業としてやっていく所存。そのためには、現場で汗水を流すドライバー一人ひとりが『やっぱりこの仕事に就いてよかった』と誇りと自信を持ち、仕事に充実感を持つことが必要だ。『人は城』というように、まさにトラックの運転手こそ城であり、国の宝。そういう思いで頑張る所存だが、われわれ業界の力のみでは限界がある。いろいろな環境整備、仕組みを構築しながら、本当に幸せなドライバーにしていかねばならない」と述べた。 |