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兵ト協、人材確保セミナー
兵庫県トラック協会(福永征秀会長)は全日本トラック協会との共催で11月2日、兵ト総合会館で「トラック運送事業者のための人材確保セミナー」を開催し、効果的な求人、人材の育成と定着などの研修を行った。

講師の、日本PMIコンサルティング(株)の小坂真弘代表取締役は「新しい約款ができたが、長い間の商習慣で凝り固まった従来の『おもてなし』にも似た附帯業務の”サービス”はなかなか多くの荷主が変えてくれないだろう。定着には5年ほどかかると思われる」と運賃・料金収受の難しさを指摘した。

一方、ドライバーの採用は「人が辞めない会社は募集しても来る。それは各種サポート、働きやすい労働環境が整備されているからである」とした。

採用方法は「現在のように困難な場合(目安有効求人倍率1.5以上)は従業員の紹介、縁故採用が良い。次に、求人誌、ハローワークである。人材紹介制度で報奨金支給(20万円程度)等、また双方に支給もある」「一方、ハローワークの採用ではドライバー未経験者が良い。免許なし、不問で入社後取ってもらう。特にハローワークの窓口担当者と人間関係を密にしておくと良い」。また「面接時は、事故・違反の繰り返し、経済的な問題、短期的に職を転々としていないか等のチェックが重要。分不相応な生活をしていないかのチェックも」。

定着率の高い事業所は「職場のルールを守る習慣化、ドライバーを大切にする現場の雰囲気、コミュニケーションが円滑である、トップ・管理職が採用・教育・改善に熱心である」とした。

そして女性や新規採用者には、しっかりとした教育係をつけることも肝要と説いた。