自動車ニュース
年頭所感─兵庫県交通安全協会 会長 瀧川博司
あけましておめでとうございます。

皆様方におかれましては、ご家族とともに輝かしい新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。

平素は、交通安全協会の運営はもとより、四季の交通安全運動をはじめ、各地域や職域などにおける各種交通安全活動に多大なるご尽力をいただいておりますことに厚くお礼を申し上げます。

さて、昨年の県内における交通事故情勢は、人身事故件数、死者数及び負傷者数ともに前年より減少しており、これもひとえに兵庫県警察、関係機関・団体および地域、職域等の皆様方が一丸となり様々な交通安全活動を実践された結果であり、そのご努力に対し深甚なる敬意を表する次第であります。

しかしながら、高齢者が関係する交通事故は交通死者数の約半数を占めるなど、依然として高い水準で推移するとともに全国で高齢ドライバーによる重大な交通事故が相次ぎ、社会問題となっています。

また、自転車利用者のルールやマナー違反による自転車事故も後を絶たない状況にあります。

さらに、本年3月12日には高齢運転者の臨時認知機能検査等が盛り込まれた改正道路交通法(高齢運転者対策、準中型免許の新設)が施行されます。
このような交通情勢を踏まえ、当協会と致しましては、本年も高齢者の交通事故の抑止と自転車の安全利用を最重要課題と位置づけ、県警察のご指導と関係機関・団体等のご協力をいただきながら、地域交通安全協会及び交通安全ボランティアの方々と一体となって、各種の交通事故防止キャンペーンやイベントを通じて県民の「心に訴える活動」を展開し、交通安全の重要性を訴えてまいります。
高齢者の安全対策としては、シルバードライビングスクールなど参加・体験型の安全教室を開催するほか、ホッとあんしん訪問、反射材用品の普及・促進を積極的に展開してまいります。

自転車の安全対策では、年齢に応じた安全教室をはじめ事故再現型の交通安全教室の開催等、自転車の安全利用を促進するとともに、平成27年4月に兵庫県条例で自転車の損害賠償保険への加入が義務化されたことに合わせて、当協会等で開発した「ひょうごのけんみん自転車保険」への加入促進を県民の皆様に積極的に呼びかけてまいります。

当協会の運営や事業活動につきましては、引き続き組織体制の強化や財政支出の抑制施策を継続するとともに、「安全で快適な交通社会の実現」を目指し、職員一同がさらなる努力を重ねてまいる所存でございます。

どうか皆様におかれましては、協会に対しましてより一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

年頭にあたり、皆様方の益々のご健勝とご多幸を祈念申し上げまして、ご挨拶とさせて頂きます。