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バス旅ひょうご2016始まる
兵庫県バス協会は、平成28年9月1日より「バス旅ひょうご2016」キャンペーンを開始。神姫バス、ウエスト神姫、神姫グリーンバス、全但バスなどの県内のバス事業者や、兵庫県、沿線市町と連携し、生活交通バスを利用して行われる。乗車エリアは但馬・奥播磨、西播磨、丹波篠山、北淡路の4ルート。

路線バスの利用者は年々減少しており、利用率は最盛期の40%となっている。今回のキャンペーンについて、兵庫県バス協会の中澤秀明専務理事(以下、中澤氏)は「既存の路線を使いながら、交流人口を増やすことで、地域の元気づくり、路線バスの活性化に貢献していきたい」と意気込む。

兵庫県は、活力ある地域社会を構築していくため、地域創生に向けた取り組みを推進している。「地域創生の取り組みの中で移動手段の確保は必須。地域の乗客だけで路線バスを守っていくのは限界があるため、外から仕掛けを作ることで維持していく方法を考える必要がある。企画に協力していきたい」(兵庫県県土整備部県土企画局交通政策課 地域交通班 副課長・岩原直子氏)。

また、兵庫県のバス事業者が手を取り合い、キャンペーンを行うという取組みは初の事例。「今回の企画に際して多くのバス事業者に協力いただいている。ルートも路線バスとコミュニティーバスを交えたかたちで各社連携している。事業者間で協力し合いながら、路線バスの維持確保に努めていきたい」(中澤氏)。

期間を平成28年11月30日(水)までの3カ月間とし、実験として行われる同企画。今後はアンケートを取りながら利用者の意見を反映していく方針だ。バス業界に新風を吹き込んだ今回のキャンペーン。地域外からの乗客の取り込みに活路を見いだせるか、期待が高まる。