自動車ニュース
第5回定時評議会を開催─兵庫県交通安全協会
兵庫県交通安全協会(瀧川博司会長)の第5回定時評議員会は6月27日、パレス神戸で開かれ、平成27年度事業計画、同決算、公益目的支出計画実施報告、理事・監事の選任、評議員選任を行い、原案どおり承認した。また新年度事業計画、同予算、ひょうごけんみん自転車保険・運用状況等の諸報告も了承した。

開会挨拶で瀧川会長は「昨年は全国の交通事故は15年ぶりに死者が増加したが、本県は死者、人身事故、発生件数も減少、兵庫県警はじめ各団体、会員皆様のご協力のおかげと感謝申し上げます。当協会も交通安全教室の開催や四季の各種キャンペーンも展開してきており、交通安全に欠かせない団体として今後もさらなる運動を推進して参りたい。協会の運営では、大きな問題もなく推移、また大量の退職者、パートの人件費アップ等にも対処でき、人件費も適正に抑制できた。組織の指揮系統の簡素化、人事配置を行い諸科目の財政支出の抑制に努力いたしました。平成27年から開始の「ひょうごけんみん自転車保険制度」の運営で28年6月現在8万1千件の加入申し込みとなり、協会運営の一助と位置づけ取り組んでいる。存在感を高める活動として印象に残る創意と工夫あるキャンペーンをより一層展開しているところです。入会対策は明石、神戸、阪神の各免許更新センターで職員が共有して取り組んだ結果、前年同様の成果を上げた。さらなる努力を注ぎたい」と財政と組織基盤の確立に一層の努力を重ねていると強調した。

来賓祝辞は出口弘也・兵庫県警交通部長が「県下の交通事故死者数は減少しているものの、約200人近い人が命を失っている。昨日現在、死者は65人(前年同期マイナス14人)ですが、その内高齢者は58.5%を占める。また飲酒事故も後をたたず5月末で65件、内死者は4人で2名の増加。さらにシートベルトの着用率が全国平均より低く乗車中の死者14人中シートベルト不着用が10人、内9人はシートベルトをしておれば死に至らなかったと思われる。高齢者の事故防止、全座席のシートベルト着用、飲酒運転の絶滅に努めているが、厳しい現下の事情を察して1件でもなくなるよう協力を願います」と。また塚本直・兵庫県企画県民部交通安全室長も7月15日から始まる夏季事故防止への協力を呼びかけ、また自転車保険加入状況のアンケート調査の協力を求め、今後の加入促進運動に生かしたいと述べ祝辞とした。

表彰は、優良交通安全協会として須磨交通安全協会など10協会、優良交通安全協会婦人部として甲子園交通安全協会婦人部など10婦人部、優良職員として大瀧さとみ氏ら17人が受賞した。

理事・監事の選任は、理事に瀧川会長はじめ28氏が再選、福田俊文(出石交安協会長)、橋本一豊(兵庫県自動車整備振興会長)、福永征秀(兵庫県トラック協会長)、奥川雅也(日本自動車連盟兵庫支部事務所長)、奥篤(兵庫県タクシー協会参与)、柳内雅人((有)リサーチ兵庫代表取締役)、三木英明(兵庫県交通安全協会常務参事)の7氏が新任となった。三木英明氏は田淵精太常務理事が退任、後任の常務理事に就任した。監事は高田武子氏ら2氏が再任、櫻井光男氏(兵庫県トラック協会副会長)が新任。

評議員の選任は、志井一雄氏(東灘交通安全協会長)ら29氏が再選、阿部茂樹(葺合交通安全協会長)、若松康裕(神戸水上交通安全協会長)、寺下吉三(有馬交通安全協会長)、松本中明(尼崎東交通安全協会長)、稲田三郎(三木交通安全協会長)、小山六良兵衛(豊岡交通安全協会長)、石井健二朗(淡路交通安全協会長)、藤原義之(兵庫県自動車販売店協会専務理事)、松本隆子(兵庫県交通安全協会婦人部連絡協議会長)の9人が新任となった。